デジタルトランスフォーメーション 本

DXを体系立てて学ぶなら|おすすめの本を10冊紹介します

マーケティング業務でもDX関連の仕事が増え、DX(デジタルトランスフォーメーション)の知識を、素早く効率的に獲得したいというマーケターは少なくないはずです。そこでこの記事では、DXを体系立てて学習できる10冊を紹介します。

ネットにもDX情報はあふれていますが、短期に集中して1つのことを学ぶには、本が最適です。

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

基本情報
タイトル:アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
著者:藤井保文尾原和啓
出版社:日経BP

「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」の著者は藤井氏と尾原氏。藤井氏は東大大学院修了、そして、尾原氏は京大卒という経歴を持つ人物です。本書は、情報のエリートである2人が、DXが進んだ社会でビジネスをどうつくっていくかを語っています。

テーマは、OMO(Online Merges with Offline)、状況志向、エクスペリエンス、行動データ、決済プラットフォーマーなど多岐にわたりますが、2人の視点はアフターデジタル、つまり、DXが完備された状態で、どのようにビジネスを構築するか、ということ。

本書の前半では、DX先進国である中国におけるDX事情を紹介しています。

3ステップで実現する デジタルトランスフォーメーションの実際

基本情報
タイトル:3ステップで実現する デジタルトランスフォーメーションの実際
著者:株式会社ベイカレント・コンサルティング
出版社:日経BP

本書を著者であるベイカレント・コンサルティング(本社・東京都港区)は、1998年創業の老舗ITコンサルティング会社です。同社は「日本企業のデジタル戦略は大きな壁にぶつかっている」と分析。

そして、日本企業は1日も早くDXを実現しないと、ディスラプション(既存産業の破壊)に見舞われるとしています。企業のDX化は、経営、マーケティング、技術の3ステップで実現できるとして、DX化に必要な具体的な取り組みとして9のアプローチを紹介。

DXの基礎知識の獲得が終わり、DXの実装に着手しようとしている経営者やマーケターの参考になるでしょう。

デジタル時代のイノベーション戦略

基本情報
タイトル:デジタル時代のイノベーション戦略
著者:内山悟志
出版社:技術評論社

「デジタル時代のイノベーション戦略」は、「DXの概念は広すぎて、どこから手をつけたらよいのかわからない」という経営者におすすめしたい1冊です。

本書は次の点を強調しています。

・注目すべき4つのデジタル領域

・DX化に欠かせない6つの行動様式

・DXを実現する8つの実践

・デジタルイノベーションの14のパターン

つまり経営者の「やることリスト」は、32項目(=4+6+8+14)が挙がっているといえます。社内にロボティクス・プロセス・オートメーション(RPA)を導入する仕事をしているビジネスパーソンたちが本書を購入。DX実務者に寄り添った参考書といえます。

リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書

基本情報
タイトル:リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書
著者:白川克
出版社:日経BP

「リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書」の著者である白川氏は、人事、会計、ワークスタイルなどのコンサルティングを手掛けていて、モットーは「空気を読まず、お客様にとって本当に正しいと思うことを言い、お客様とともに汗をかいて実行しきること」。

本書はDX時代に求められるリーダー論を展開しています。企業がDX化を進めるには変革者が必要ですが、社内を変革できるほどの実力の持ち主は年配者でDXに精通していないことが少なくありません。

著者が強調するのは、方法論の重要性です。DX化の方法を理解して、それを推し進めることが必要です。

サブスクリプションシフト DX時代の最強のビジネス戦略

基本情報
タイトル:サブスクリプションシフト DX時代の最強のビジネス戦略
著者:荻島浩司
出版社:翔泳社

「サブスクリプションシフト DX時代の最強のビジネス戦略」は、「サブスクもDXも」を求めるビジネスパーソン向き。サブスクを導入したものの、思ったように収益化できない企業は少なくありません。

しかし著者によると、それは自社の「隠れた価値」をサブスク・システムにのせていないからです。既存の事業をそのままサブスクにしても、なかなか軌道に乗らないでしょう。

既存の事業に新しい価値を加えて初めて、サブスクが機能します。そして新しい価値を加えるときにDXを使う必要があります。本書はそのあたりの「からくり」を丁寧に解説しています。

イラスト&図解でわかるDX:デジタル技術で爆発的に成長する産業、破壊される産業

基本情報
タイトル:イラスト&図解でわかるDX(デジタルトランスフォーメーション): デジタル技術で爆発的に成長する産業、破壊される産業
著者:兼安暁
出版社:彩流社

副題の「爆発」「破壊」だけでなく、本書の帯には「個人、企業は、いま何をすべきか、DXトップコンサルタントが徹底解説」と書かれてあります。DXに関心を持っていない経営者やビジネスパーソンに危機感をあおる内容になっています。

著者は、勝ち組企業としてエアbnbやウーバー、アマゾン、グーグルを挙げます。これだけでは単なる成功紹介になってしまいますが、著者はこれら勝ち組企業によって、特定の産業が破壊されていると指摘します。

その産業とは、原子力発電、火力発電、教育産業、スマホ関連です。イラストや図など、ビジュアル資料を多用していますが、入門書よりはハイレベルです。

分析だけでなく提案もしているところが、本書の読みどころです。

DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

基本情報
タイトル:DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる
著者:マイケル・ウェイド、ジェイムズ・マコーレー ら
出版社:日本経済新聞出版

日本経済新聞が出す硬派な本です。著者たちは企業に、社内に分散している人とデータをつなぎ合わせよ、とアドバイスしています。

そしてネット時代だからこそ、ネット世界で王者になったGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に勝負できる、と唱えます。なかなか意気軒高な本です。

企業がデジタルで稼ぐには「オーケストレーション」が必要である、としています。オーケストレーションとは、コンピュータ・システムを自動化させることです。

企業のDXでのつまずきを解説したうえで、そこからの脱却と、新たな道の切り拓き方を指南しています。

企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書

基本情報
タイトル:企画立案からシステム開発まで 本当に使えるDXプロジェクトの教科書
著者:下田幸祐、飯田哲也
出版社:日経BP

社内のDX化を担当しているビジネスパーソンで「具体的な成果が出ない」「全社的な取り組みにならない」と悩んでいる人は、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。著者たちが「教科書」と宣言するとおり、DX化をうまく進める方法を記しています。

その教え方はまさに手取り足取りで、構想、PoC、要件定義、設計の各フェーズで、DX担当者がすべきことを紹介しています。

未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション

基本情報
タイトル:未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション
著者:内山悟志
出版社:

内山悟志氏の著書をもう1冊紹介します。本書は2020年6月に出版されたばかりで、新型コロナウイルス問題を取り上げています。

コロナ問題によって日本がDX先進国でないことが露呈しました。著者は大企業だけでなく中小企業も、IT企業だけでなくどの産業でも、経営者だけでなくどのビジネスパーソンも、DX化を自分事として考えるようアドバイスしています。

Part1でDXの基礎を解説し、Par2以降は実践に向けた取り組み、企業内変革の在り方、DXの進め方、DX社会のビジネスを説明しています。

Beyond 2025 進化するデジタルトランスフォーメーション

基本情報
タイトル:Beyond 2025 進化するデジタルトランスフォーメーション
著者:松井昌代
出版社:プレジデント社

経済産業省は「DXレポート」で、日本がこのままDXの波に乗り遅れると、2025年以降、毎年12兆円の経済損失を被ることになると警鐘を鳴らしています。これを2025年の崖と呼んでいます。著者は、その崖をつくらないようにする方法を提唱しています。

DX本というとITや技術面の説明に集中しがちですが、本書はエネルギー、環境問題、企業のレジリエンス、人らしい働き方も取り上げています。著者の構想は大きく、DXを実現すれば、社会と企業と人の永続的な成長は不可能ではないとしています。

まとめ~最低でも3冊を一気読みしてみては

DX化の遅れが「今そこにある危機」だとすれば、DX化は「今やるべきこと」です。そのため、短期間に集中してDXの基礎を押さえ、すぐに実践に取り組む必要があります。

ネットを利用したDX学習は、よい記事やよいコンテンツを集める作業が必要なので、時間がかかります。そこでこの10冊をすべて購入して、もしくは、少なくとも3冊を購入して週末に一気読みしてはいかがでしょうか。

10冊の著者たちはいずれもDXのスペシャリストなので、彼らの話に耳を傾けない理由はありません。

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<参考>

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

3ステップで実現する デジタルトランスフォーメーションの実際

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デジタル時代のイノベーション戦略

リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書

白川克

サブスクリプションシフト DX時代の最強のビジネス戦略

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DX実行戦略 デジタルで稼ぐ組織をつくる

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未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション

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