アンケートを訪問調査で行う利点と欠点|流れや有用なケースも紹介

他の方法と比べて顧客のよりリアルな意見や生活実態を把握できる訪問調査。

顧客も気づいていない潜在ニーズを知ることも可能なため、マーケティング施策の打ち出しに非常に役立つ手段として活用されています。しかし、その反面、訪問調査には実現の難しさやコストの高さなど、デメリットの存在も否めません。

そこで本記事では、訪問調査のメリットとデメリットを分かりやすく解説します。

効果的な訪問調査を行う流れや有用なケースについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

訪問調査とは

マーケティングリサーチにおける訪問調査とは、調査対象者の自宅へ調査員が訪問してアンケートを行う調査手法のこと。

訪問調査はさらに、面接調査と留め置き調査、観察調査により細かく分類されますが、面接調査は一般的には対象者の自宅で実施され、調査員が対象者から直接ヒアリングして調査票に記入する方法であり、留め置き調査は、アンケート調査票を一旦対象者に預けて後日回収する方法。そして、観察調査はアンケート回答者の自宅や職場などで、対象者の生活実態を観察しながらインタビューする手法です。

リアルな生活が分かれば、商品やサービス・新規事業の開発、課題の改善をすることができます。

適した手法を選んで実施するといいでしょう。

訪問調査のメリットとデメリット

訪問調査には、メリットとデメリットとがあります。

ここからは、訪問調査のメリットとデメリットを紹介します。

訪問調査のメリット

訪問調査を行う最大のメリットは、アンケート対象者の普段の様子、すなわち家庭や職場での生活実態を把握できるということ。特に自宅にて調査を実施する場合は、回答者がリラックスできるため、よりリアルな声を聞くことができます。その結果、調査の質の向上も期待できます。

また、回収率が高いということも訪問調査のメリットの1つ。もし、回答に不備があれば、その場でチェックして解決することもできます。

訪問調査のデメリット

訪問調査のデメリットとして挙げられるのが、実施するためにあたってアンケート対象者の許可が必要だということ。

訪問調査の訪問先は、回答者の自宅や職場であるケースが一般的です。また、インタビュアー1人ではなく、複数のスタッフで参加する訪問調査も多いもの。そのため、許可をとる必要があり、許可をとるために時間がかかる傾向が否めません。

また、訪問調査には時間的な制約もあります。日中は学校や会社などへ出かけて不在の人が多く、夜間にインタビュアーが訪問しなくてはならない、ということも。加えて、インターフォンで門前払いをされるケースも多くあります。

そして、有用な訪問調査を行うためには、インタビュアー自身がアンケートの目的や実施する意義をきっちりと理解する必要がありますが、インタビュアーの育成にはコストがかかります。

観察を主に行う訪問調査である観察調査の場合は、データの分析が困難な点もデメリットとなります。

訪問調査の流れ

訪問調査の流れは下記のようになります。

①アンケートの調査設定をする

自社が抱える課題やアンケートを行う目的を明確にして、調査設定を行います。

訪問調査の対象者の条件や調査対象者に質問したい内容まで、できる限り細かく決めておくことが大切ですす。

また、アンケートのサンプル数も決定し、スケジュールの調整も行います。

②アンケートの調査票を作成する

設定したアンケートの調査設定を基に、アンケート調査票を作成します。

アンケート調査票の作成時は、条件を満たすアンケート対象者を選別できるように意識すると良いでしょう。

③アンケートの対象者をリクルートする

アンケートの調査票を用意したら、続いてアンケート用紙、またはアンケート画面をオンライン上で作成します。完成したアンケートの内容を確認後、修正がなければ配信しましょう。

また、訪問調査に伺う前日に、アンケート対象者に参加する意思の最終確認として電話をかけます。

④訪問調査の準備をする

インタビューフローの設計と作成、必要に応じてマテリアルの用意、機材の準備をしましょう。機材とはビデオカメラやICレコーダー、三脚などです。また、訪問時に使用するスリッパや謝礼などの準備と共に、移動方法など訪問調査当日のシュミレーションを行います。

⑤訪問調査を行う

訪問調査の当日、対象者の元を訪れて、アンケートを実施しましょう。インタビューの終了後は、回答者に謝礼をお渡しします。

⑥アンケート結果の集計・分析をする

訪問調査で得たアンケート結果は、発言録の作成や写真・動画の集約なども含めて適切に集計しましょう。集計したアンケート結果は分析してマーケティング施策に役立てることが大切です。

訪問調査が有効なケース

訪問調査が有効なケースとして、新商品や新サービスの開発時や商品の使用感の確認などが挙げられます。

新商品や新サービスの開発時には、競合他社の商品を実際に利用しているユーザーの使用状態を把握できると有用です。

また、商品の使用感の確認時は、対象商品の使用感だけでなく、商品を使用する前後の時間の使い方を調べると良いでしょう。

ここでは実際の訪問調査を例を2例、紹介します。

洗濯洗剤の開発を目的とした訪問調査

洗濯洗剤の開発を目的とした訪問調査では、回答者の自宅で実際に洗濯から干すまでの作業を行ってもらいました。洗濯洗剤の収納場所や洗濯機でどの洗濯モードを選択するのか、そして、どこに干すのか、などリアルな生活の様子を観察。

アンケートの対象者が自覚していない行動も観察できた結果、ユーザーの潜在ニーズについての仮説も得られたとしています。

電子レンジの開発を目的とした訪問調査

電子レンジの利用実態を知るための訪問調査では、自社の開発中の電子レンジをテスト品として、実際にアンケート対象者に利用してもらいました。

回答者が試用する様子の観察を通して、商品に対するユーザビリティなどを評価。電子レンジの利用実態の把握が可能となったとしています。

まとめ

アンケートを訪問調査で行う際のメリットとデメリットを解説しました。

訪問調査では、顧客の生活の様子を確認し、潜在ニーズの仮説を立てることができる一方、スケジュールの調整が難しくコストが高いというデメリットがあります。

本記事で紹介した内容を参考に、自社に合わせて企画しましょう。

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参考記事一覧

訪問調査のメリット・デメリット(SEEDATA GLOBAL)

訪問調査のデメリットとWEBアンケートの比較(SELECTTYPE)