アンケート 事例 江崎グリコ

【アンケートの事例】江崎グリコのケース|調査方法や特徴を解説

アンケートの実施を検討している場合、他の企業の成功例が気になることも多いでしょう。

そこで本記事では、アンケートをうまく活用した企業として江崎グリコを紹介します。

同社がアンケートを実施した目的や成功につなげるための工夫について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

  • アンケート調査の実施を検討している人
  • アンケート調査を行った企業の事例をチェックしたい人
  • 江崎グリコが実施しているアンケート調査について知りたい人

江崎グリコが置かれる市場とは

江崎グリコが位置する市場は競合他社が多く、レッドオーシャン状態。

そのため、新商品を発売しても、なかなかヒットしにくい状況にあります。つまり、日本中の人に認知されるお菓子は、市場で販売されたなかのほんの一握りといっても過言ではありません。

また、2019年の三井住友銀行の報告によると、日本国内の人口減少が進んでいる今、お菓子業界は現状安定的に推移しているものの、中長期的にみると需要が縮小する可能性があるとされています。

こうした状況で激しい競争を強いられている江崎グリコは、大人向け・高級路線のお菓子を販売したり、海外進出を進めたりなどの行動を起こしているのです。

江崎グリコがアンケート調査を実施する目的とは

江崎グリコでは、これまでさまざまなアンケート調査が実施されてきました。特に、多いのが新商品発売に関連するアンケートです。

江崎グリコは、他の業界と比べたときに勝算が低いお菓子業界で新商品のヒット率を上げるために、実際にお菓子を口にした人から得られる「クチコミ」を活用しています。

生活者のクチコミを調査する方法とは

江崎グリコは、生活者のライフスタイルの変化や声を正確にとらえるために、「生活者調査室」を設け、さまざまなアンケート調査を実施・分析。自社が抱える課題や新たなマーケティング施策を検討するようになったとしています。

この章では、江崎グリコが実際に行うアンケート調査の仕組みや内容について詳しく解説します。

生活者調査室とは

生活者調査室とは、その名の通り、江崎グリコが生活者について調査するために設けた部署。この調査室ではアンケート調査はもちろん、インタビュー調査や口コミの分析などが行われています。

ヒット商品を生み出すために、絶えず新しい調査方法に挑戦する部署が生活者調査室だといえます。

マイニングツール「見える化エンジン」とは

マイニングツールとは、いろいろな分析手法を活用して大量のデータを分析できるツールのこと。

収集したデータを効率良く分析できるのが特長で、ツールによっては情報を一目で把握できるようになっています。

江崎グリコは、マイニングツールである見える化エンジンを導入しました。このマイニングツールには、対象者が自由に何でも回答できる「自由回答欄」が設けられています。アンケートは集計をスムーズに進めるために、選択式が取り入れられていることが多いものですが、江崎グリコはあえて自由回答欄を設けたことで生活者の隠れた声を発見したのです。

マイニングツールの自由回答欄の具体的な分析方方法としては、

  • 係り受け
  • 単語ランキング
  • マッピング

などを採用。

江崎グリコは、担当者が想定できないような生活者の声を集め、次年度のキャンペーンなどで有効活用することに成功したのです。

参考:アンケートは自由回答形式ですべき?選択回答形式ですべき?

江崎グリコでは、アンケートに自由回答欄を設けたことで今まで知りえなかった生活者の声の収集に成功しました。

しかし、自由回答形式にはデメリットもあります。

そこでこの章では、アンケートの自由回答形式と選択回答形式のメリット・デメリットについて解説します。

自由回答形式のメリット・デメリット

まずは、自由回答形式のメリット・デメリットを確認しましょう。

メリット

  • 回答者が持つ独自の意見が聞けるかもしれない
  • (選択回答式では得られないような)詳細な情報収集が可能

デメリット

  • 回答者の負担が大きい
  • (回答がテキストデータであるため)集計がしにくい、時間がかかる

選択回答形式のメリット・デメリット

次に、選択回答形式のメリット・デメリットを解説します。

メリット

  • 回答者の負担が抑えられる
  • (自由回答形式と比較すると)アンケート結果の集計がしやすい

デメリット

  • あらかじめ選択肢を用意しなければいけない
  • 用意された回答以外の情報は得られない

これまでの解説で分かる通り、自由回答形式にも選択回答形式にもメリット・デメリットがあります。回答形式をうまく使い分けることで、より詳しい情報を入手できるケースも多いもの。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、賢く使い分けましょう。

まとめ

競争が厳しいお菓子業界でヒット商品を生み出す江崎グリコ。

江崎グリコでは、生活者調査室を設けてマイニングツールを導入することで、大量のアンケートデータ収集を可能とし、インターネットから入手できる情報を最大限に有効活用できる状況を整えました。

アンケートを調査を行う場合は、ターゲットを適切に設定して欲しい情報にあわせて調査方法を決めることが大切です。

今回紹介した江崎グリコの事例を、自社のアンケート調査に役立ててください。

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<参考>

菓子メーカーの動向と戦略の方向性(三井住友銀行)

江崎グリコ株式会社様 導入事例(見える化エンジン)

第8回 自由回答式アンケートで顧客の声を聞くための考え方(gihyo.jp)