街頭調査 アンケート

街頭調査アンケート|メリット・デメリットと必要な準備について詳しく解説

全然知らない街ゆく人に「すみません、アンケートをよろしいですか」と声をかけることから始まる街頭調査は、貴重な知見や情報が得られる手段であり、アンケートの王道といってもよいでしょう。

街頭調査の回答者は、アンケートを実施する企業にとっていわば赤の他人であり、もし、その人が企業の商品を知っていれば、自社製品が世の中にかなり受け入れられていると期待することができますが、もし、その人が自社製品について「好きではない」といえば、それは忖度がない正味の意見となり重く受け止める必要があります。

しかし、時節柄、知らない人に突然声を掛けられることを嫌う人は少なくないでしょう。また、街頭調査は人と人が面と向かってリアルに会話をするので、アンケートをする担当者は少なからず苦労するはずです。

本記事では、街頭調査のメリットとデメリットを紹介します。

手間とコストと時間に見合う調査手法かどうか、見極めてください。

街頭調査とは

街頭調査とは、担当者が質問用紙兼回答用紙を持って街に出て、歩いている人に「○○株式会社といいますが、ただいま□□に関する調査を行っておりまして5分ほどご協力いただけないでしょうか」と声をかけ、回答してもらう、という手法のこと。

「結構です」と断られることも少なくありませんが、該当調査では貴重な知見や情報を得ることが期待できます。

企業でマーケティングを5年10年経験している人で、街頭調査をしたことがあるという人は少なくないはず。街頭調査はレジェンドな消費者意向調査手法といえるでしょう。

街頭調査のメリットとデメリット

街頭調査のデメリットは、手間とコストと時間がかかること。

例えば、ネットアンケートなら1万人の回答を集めることも難しくありませんが、街頭調査では1,000人に声かけするだけでも苦労するでしょう。もちろん人海戦術を取れば不可能ではありませんが、人件費が相当かかります。そのため大規模調査ができません。

街頭調査のメリットとして挙げられるのが、どの層にもリーチできるということ。

例えば、ネットアンケートはインターネットを使える人にしかリーチできないので、リアル店舗でしか買い物をしないという人に話を聴くことはできませんが、街頭ならすべての属性の人を対象とすることができます。

また、忖度もバイアスもない、生の声を集められることも街頭調査のメリットです。

顧客名簿から回答者を選んでしまうと、少なくとも一度は自社製品を購入したことがある人から話を聴くことになり、ニュートラルな調査になりません。

街ゆく人は、自社のことを好く人も自社のことを嫌う人もライバル会社の製品を愛用している人も混在しています。この「バラバラのサンプル」はとても貴重で、街頭調査の結果はかなり厳しめに出るはずです。

結果は厳しめに出る「社運をかけた新商品に洗礼を」

街頭調査でよい結果が出たら、実際はもっとよい状況になっていると推測できます。逆に、街頭調査で悪い結果が出たら、深刻な状態になっていると考えられます。

社運をかけた新商品の試作品の調査をする場合は、街頭調査を実施するといいでしょう。

街頭調査の準備

街頭調査は一期一会であり一発勝負です。

そのため、街頭調査では事前の準備が重要となります。

●質問の内容を考える

これはすべてのアンケートに必要なことですが、

  • 自分たちは何を知りたいのか
  • なぜ街頭調査をするのか
  • どのような仮説が立てられるのか
  • そのために何を尋ねなければならないか

といったことを確定させてから、質問の文章を考えることが大切です。

●質問の数を考える

街頭調査は回答者を呼び止めて調査に応じてもらう手法。したがって、あまり時間を取らせないようにすることが大切です。

あまり時間を取らせないようにするためには、質問の数をなるべく少なくすることが求められますが、だからといって必要な質問を省いてしまうと、せっかく手間とコストと時間をかけて街頭調査をする意義が薄れてしまいます。

質問ができあがったら、社員どうしでシミュレーションをして何分ぐらいかかるか計測すると良いでしょう。

●何人分の回答が必要なのか決める

街頭調査ではときに、声をかけた全員に断られることもありますが、アンケートは、回答者の数が多いほど正しい答えに近づくことができるもの。

何人分の回答が必要なのか、調査を実施する前にしっかりと決めて、その人数に達するまで声をかけ続けることが大切です。

●ターゲットを決める

該当調査は、どのような人に声をかけるか事前に決めておくことが大切です。

男性、女性、年齢層、職業などの属性を設定。もしくは、ファッションにこだわりがある人、ショートカットの人、スーツを着ている人といったように外見でターゲットを定める方法もあります。

年齢と職業を細かく設定すると、年齢と職業を聞いてからアンケートをすることが求められますが、例えば「30代の方ですか、営業職ですか」と尋ねてから「違いますか、では結構です」と言うのは失礼にあたるもの。

「ただいま、30代の営業職の方限定でアンケート調査を行っているのですが、それに該当しますでしょうか」「異なりますか。大変失礼いたしました。突然、申し訳ありませんでした」といったように丁寧に声かけしていきましょう。

●場所と時刻を決めて、事前許可を得る

ターゲットが決まると、街頭調査を実施する場所と時刻を決めていきます。

30代40代のビジネスパーソンを対象にするなら、夕方のオフィス街が、高齢者に話を聴くなら、朝や昼の商店街がよいでしょう。

商店街で行うときは、商店街の管理団体に事前に許可を得ることが大切です。また、飲食店や小売店などが街頭調査を行うときは、店から半径何キロ以内で聴くかを決めておくと良いでしょう。

●複数人で動く

担当者が1人で街頭調査を行うと、トラブルが発生したときに対処することができません。したがって、街頭調査は必ず複数人で行なうことが大切です。

複数人で行なえば、本格的な調査であるということを理解してもらうことも可能でしょう。

●身なりを正しく、腕章やネームプレートは有効

該当調査を実施する際に重要なのが、身なりに気配りすること。

担当者はスーツを着用することが理想で、社名が入った腕章や名刺を入れたネームプレートを身に付けておくと有効です。

●クレームに対応できる態勢で臨む

該当調査では、クレームをつけられることがありますが、クレームをつけられたときの対応も決めておくことが大切です。

クレーム担当者を決めておけば、現場を混乱させずに街頭調査を続けることも可能。

不測の事態を想定して、しっかり準備をしておくようにしましょう。

街頭調査を成功させるには

街頭調査を成功させるために欠かせないのが「担当者のコミュニケーション能力」です。

このとき必要になるコミュニケーションは、初対面時のコミュニケーション能力。2、3回会わないと良い雰囲気をつくることができない、という人は、初対面の人とうまく交流できるテクニックを身につけると良いでしょう。

社名を伝える、自分の名前を名乗る、アンケートの意図を伝える、所要時間を伝える、謝礼がないこと、またはあることを伝える、アンケート結果をどう使うか説明する。こうした基本動作を徹底するだけでも、回答率はかなり上がるはずです。

まとめ~任意性が高い調査

企業がアンケートで知りたいのは、消費者の本音です。

街頭調査は古い手法ですが、ここから得られる情報は濃密なもの。

もちろん、自社のことをよく知っている顧客に、自社製品の使い心地や欠点を深掘りして尋ねるアンケートも必要ですが、見知らぬ人の意見と、熟知した人の意見の両方を得ることができたら、マーケターは新たなマーケティング戦略を描くことができるでしょう。

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<参考>

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