マーケティングチャネルとして有用なYouTube|活用事例も紹介します

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近年、YouTubeをはじめとするネット動画コンテンツの利用者が増えていますが、視聴して拡散するユーザーも多いため、ネット動画コンテンツをマーケティングチャネルとして活用する企業も増加しています。

この記事では、企業のネット動画マーケティングについて紹介していきます。

ネット動画の特徴やネット動画をマーケティングに活用する難しさなども解説しているのでぜひ参考にしてください。

スマホの普及で広まるインターネット動画視聴者

YouTube ユーザー

現在、インターネット動画の視聴者数は順調に増えていますが、その理由として、シェアのしやすさと視聴の気軽さ、場所や時間を選ばない便利さが挙げられます。

とある調査によれば、気に入ったコンテンツや情報を共有、拡散する際に48%の人が動画によってシェアしているという結果が得られています。

これは、受け身で情報を享受できる動画コンテンツの特徴が、気軽感を生み出していることが要因と考えられるでしょう。

国内ではYouTubeが最強

世界最大の動画配信サービスであるYouTubeの国内利用率は、10代で84.3%、60代で29.7%に上り、若者から年配者まで、あらゆる年代の人から利用されていることが分かります。

国内2位のシェアをほこるニコニコ動画の平均使用率が17.5%であることと比べても、多くの人に見られている動画メディアといえるでしょう。

こうしたことから、YouTubeを活用したマーケティング戦略の構築は、企業にとって重要課題になっています。

YouTubeによるマーケティングのメリット・デメリット

近年、多くの企業がマーケティング活動でYouTubeを利用していますが、そこにはメリットとデメリットがあります。

どのようなメリット・デメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

メリット

YouTubeを利用したマーケティングのメリットは、大きく分けて2つあります。

1つ目は、利用者間での拡散が起きることです。

ネット動画 拡散

YouTubeでは、お気に入りの動画や気に入ったコンテンツを気軽にシェアすることができるようになっています。

また、好きな時に見たい動画を見られるようにする登録機能(プレイリスト)は、公開することができるため、お気に入りのチャネルに登録されている動画やプレイリストは共有・拡散されやすくなっています。

つまり、友人が多い人、拡散力や影響力がある人のプレイリスト内に動画が入れば、数多くの人への拡散が見込めるといえるでしょう。

2つ目のメリットは、アクセス解析によって、ピンポイントでマーケティングが可能なことです。

アクセス解析をすることによって、その動画に興味がある人の属性やどのような経路で検索しているかを把握し、ターゲットを絞ったマーケティングが可能となります。

さらに、コメント欄や視聴回数、プレイリストに入った数によって、その動画に関する視聴者の反応を素早く正確に把握することができます。

このようなメリットはまさにネットならではであり、テレビと比較するとわかりやすいポイントであるといえるでしょう。

つまり、事前調査をしてから視聴層を予測し、それを元に決定した構成に基づいてCMや番組づくりを行うのがテレビであり、テレビは予測をもとにすることが多くなります。

一方、ネットは視聴傾向や趣味嗜好をリアルタイムで把握できるので、ピンポイントかつ、スピーディーなマーケティング活動が可能です。

スピード、そして正確さがネット動画マーケティングのポイントといえるでしょう。

デメリット

ネット動画のデメリットとしては、確実な視聴回数が約束されないということが上げられます。

ネット動画 テレビ

テレビCMの場合、予算を確保することによって、視聴率の高い番組枠を確保し、CMを見せることができます

しかし、ネットでは、視聴者は質の高い動画や面白いコンテンツに集まるため、確実な視聴回数は約束されにくいのです。

また、YouTubeでアップされている動画は日々増え続けていくので、競争率も高くなり続けていきます。

したがって、視聴者に好まれる良質な動画を生み出すことがネット動画コンテンツでは重要であり、企業がチャンネルや動画をいかに広げるかがカギとなります。

良質なコンテンツとして視聴者に把握されれば、安定的な動画視聴回数を稼ぐことができ、広告の視聴回数が安定することが期待できるでしょう。

まだまだ少ない国内企業のチャンネル登録者数

2019年12月現在、コカ・コーラやキリン、ナイキといった国内最大手企業でも、チャンネルの登録者数は5万人以下となっています。

個人のユーチューバ―で5万人以上の登録者がいるチャンネルが数多くあることと比べると、YouTubeを本格的に活用している国内企業は少なく、まだまだテレビを中心としたマーケティングが行われているといえるでしょう。

しかし、海外にはYouTubeをマーケティングに活用することで成功している企業もあります。

例えば、アクションカメラ大手企業、GoPro(アメリカ)は、自社製品で撮影してYouTubeにアップした動画がかなりの人気動画になっています。

数多くの動画を投稿していますが、その中でもスター選手がアマチュアのふりをして大会などに参加する動画はとても人気があり、野球選手のクリスブライアント選手や、アメフトのジャレット選手が登場した動画は、なんと1000万再生を達成しています。

YouTubeによるマーケティング事例

国内企業のYouTubeによるマーケティング活動はまだまだであると述べましたが、国内企業でもYouTubeによるマーケティング活動によって結果を出している企業について、いくつか紹介します。

au「にゃにゃにゃにゃ食堂」

auの「にゃにゃにゃにゃ食堂」は、多くの人に拡散された成功事例です。

動画内容は、猫語でau WALLETを解説するというもの。

猫好きの間で人気となり、拡散されました。

猫好きの人をターゲットとすることにより、成功した事例であるといえるでしょう

バンダイ

おもちゃメーカーのバンダイは、スイッチ用ゲームの「忍者ボックス」でYouTubeに挑みました。

バンダイは、小学校高学年をターゲットに、忍者ボックスを配信した結果、30万回以上の視聴回数、60万人以上の登録者数を記録。

バンダイではこれを機会にYouTubeによるマーケティング活動を本格的にスタートし、息の長いプロジェクトを目指して試行錯誤を行っています。

バンダイでは、YouTubeの視聴者数の分析からコンテンツの世代間の嗜好の細分化がYouTubeの特徴であるとし、テレビとはマーケティング手法を変える必要があるとしています。

任天堂

国内ゲームの最大手メーカーである任天堂も、YouTubeによるマーケティング活動で結果を残しています。

大人気シリーズのポケットモンスターウルトラサン、ウルトラムーンのプロモ動画は、映画予告シーンと実際のゲームシーンを織り交ぜて制作することで、ワクワク感を演出しました。

ゲームの1ヶ月前に公開されたこの動画コンテンツは、350万回を超える再生回数を記録。

ゲームも飛ぶように売れ、2017年の国内ゲーム売上における1位を獲得しました。

ちなみに、このゲームが発売されたのは11月17日だったことから、約2ヶ月で年間売上1位を獲得するという快挙を成し遂げたといえます。

まとめ

動画でのマーケティングというとテレビが主流でしたが、現在はYouTube をはじめとするネット動画コンテンツが増えてきています。

日本ではまだまだ発展途上といわざるを得ませんが、試行錯誤の結果、ネット動画コンテンツを活用している企業が増えてきています。

ネット動画コンテンツの特徴を活かし、マーケティング活動にうまく生かしていくことが期待されます。 


参考