ユーザーインタビュー 事例

気づきを得てPRにも|ユーザーインタビューの好事例を紹介

ユーザーインタビューがアンケートと決定的に異なるところは、ユーザー主導で意見を述べてもらえるということ。

ユーザーインタビューもアンケートも、その目的は消費者や顧客やユーザーの本音を探ることです。

いかし、アンケートの回答者は質問の範囲内での答えしか得ることができないのに対し、ユーザーインタビューは回答者にできる限り自由に答えてもらうため、ほかの手法では得られなかったであろう気づきを得ることができます。

またユーザーインタビューの内容は、PRに使うことも可能。

この記事では、優れたユーザーインタビュー事例を紹介しながら、ユーザーインタビューがどれだけマーケティングに貢献できるのかを解説します。

ユーザーインタビューの重要性

ユーザーインタビューは、企業の重要顧客に対して行うことができます。

例えば、企業がある新サービスを開発して販売したところ、売れ行きが芳しくなかったとします。そこで営業が力を入れたところ、徐々に売れ始めたとします。

このとき、この新サービスを使って大きな成果を出した顧客に、ユーザーインタビューをすることができます。

「なぜこの新サービスを使おうと思ったのか」

「使った結果どうだったのか」

「この新サービスを使ってから、売上高はどのように推移したか」

このような質問を顧客にすると、顧客はさまざまな意見や感想を出してくれるはずです。

その回答から、この新サービスを開発した企業は、さまざまな気づきが得られるでしょう。

インタビュー内容を公式サイトで公開する

顧客に許可をもらって、ユーザーインタビューの内容を企業の公式サイトに掲載すれば、新サービスのよさをPRできます。

企業ではなく、顧客が「よい」と言っているので、その意見には説得力があるもの。

ユーザーインタビューは優れたマーケティング・ツールといえるでしょう。

明確に「成果あり」と言わせることができた:NECのユーザーインタビュー

ユーザーインタビューの好事例として、NECのユーザーインタビューを紹介します。

このユーザーインタビューは「フィットネスジムが顔認証システムを導入 店舗の業務効率化と接客の質向上を両立」というタイトルでNECの公式サイトで公開されています(*1)。

NECがユーザーインタビューした相手(回答者)は、フィットネスジムを展開する会社です。

*1:https://jpn.nec.com/case/hyper-fitness/index.html

さりげなく「世界1」と言わせた

このフィットネスジム会社は、店舗の省人化を実現して利用料金を下げて利用者を増やしたいと考えていました。ただ、ジムは24時間営業なので、スタッフを減らすと深夜や早朝のセキュリティが手薄になってしまいます。

そこでNECの顔認証システムを導入。

フィットネスジム会社の担当者はNEC製を選んだ理由について次のように語っています。

「NECの顔認証技術は世界No.1の精度とスピードだと評価されています。これはスムーズな入退管理・受付を実現しようと考えていた当社のニーズを満たすものであり、特に会員数の多い大型店舗においては、会員データの上限登録人数にも余裕を持たせる必要があるという判断もありました」

こうして「NECの技術は世界1である」とPRすることに成功したのです。

もしNEC自身が「うちの技術は世界1です」と言ってしまったら、少し白けてしまうでしょう。

使い勝手も語ってもらえる

フィットネスジム会社の担当者は、さらにこのようなことも語っています。

「(導入後の成果は)業務効率化によって空いた時間を、より一層、お客さまへの目配り気配りに使えるようになった」

省人化できるシステムは導入する企業にメリットがあると思われがちですが、NECの顔認証システムは、導入企業の客にもメリットが生まれる、とPRできています。

フィットネスジム会社の担当者はこうも述べています。

「初めて利用する顔認証システムに戸惑われる会員もいましたが、すぐに慣れたといいます。『このフィットネスジムは最先端の仕組みを取り入れている』と前向きに評価する声も聞かれました」

見事に、NECの顔認証システムがユーザーフレンドリーな製品であることをPRできています。

ユーザーインタビューでは、サービスの使い勝手を語ってもらうことができるわけです。

利用したいと思わせる仕掛け:クラウドワークスのユーザーインタビュー

株式会社クラウドワークスは、フリーランスや副業を探している会社員と、フリーランスや副業を探している会社員に仕事を依頼したい企業をマッチングさせるサイト「クラウドワークス」を運営している会社です。

クラウドワークスは、ユーザーインタビューをニュース仕立てにしたメディアサイト「パラレルジャーナル」を開設しています。

ここではそのなかから、「クラウドワーカー事情!クラウドソーシングの良し悪し~クラウドワーカーMEETUP@熊本」というユーザーインタビュー記事を紹介します(*2)。

*2:https://crowdworks.jp/p-journal/?p=993

6人のフリーランスがトークする形式

このユーザーインタビューでは、クラウドワークスで仕事を得ているユーザー6人が登場します。

6人の内訳と肩書は、グラフィックデザイナー2人、Webデザイナー2人、ライター2人。フリーランスは4人、副業を探している会社員は2人で、全員熊本県内で働いています。

「割のよい仕事がみつかる」と思わせる力がある

ライターはこのように語っています。

「東京の時間単価にプラス2割3割してもそれは技術料だと思って見積もりを出します。速さや正確さがあれば、1.5倍、2倍くらいでもいいと思う」

このライターは熊本県にくる前に、東京で会社員として勤めていました。フリーになった今のギャランティは、東京時代より2、3割高いことを明かしています。

また、クライアントとの交渉次第で、東京時代より2倍稼ぐことができるかもしれないと示唆しています。

会社員を辞めてフリーになりたいと考えている人なら、これを読んだだけで「クラウドワークスなら割のよい仕事がみつかりそうだ」と期待するでしょう。

このユーザーインタビュー記事は、実名かつ顔写真つきで掲載されているので、上記のコメントは真実味を持っています。

質問者が得た気づきとは

この記事の末尾に、このユーザーインタビューの司会をしたクラウドワークスの担当者の感想が記載されています。

「クラウドソーシングによってフリーランスへの道を切り開いた人や、副業として収入を得る人、介護や病気などによってクラウドソーシングでの働き方を選択する人など、今回集まった6人でも、きっかけや続けている理由はさまざまです。それぞれ立場は異なるものの、クラウドソーシングに期待することや課題にはいくつもの共通点がありました」

この司会者(質問者)は、クラウドワークスのユーザーが、どのような経緯で自社のサービスを利用するようになったのかを知ることができたとしています。

この質問者は、このユーザーインタビューを開催しなければ、病気をきっかけにしてクラウドワークスを利用するようになったユーザーがいることを知らなかったはずです。

この気づきは、この質問者が今後、サービス内容を改善するときなどに役立つでしょう。

そしてクラウドワークスに対する期待と、クラウドワークスの課題も発見しました。

これがユーザーインタビューを行うメリットになります。

まとめ~本音を引き出す力が必要

ここで紹介した2つのユーザーインタビューは、マーケターの見本になる質の高い内容といえます。

記事内に、ユーザーインタビュー記事が掲載されているページのURLを示したので、全文を読むことを強くおすすめします。

このユーザーインタビュー記事を読めば、どのような質問をすれば、どのような答えを引き出すことができるのかがわかります。

マーケター(質問者)はユーザーインタビューを成功させるために、回答者から本音を引き出すスキルを磨かなければなりません。

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<参考>

フィットネスジムが顔認証システムを導入、店舗の業務効率化と接客の質向上を両立

クラウドワーカー事情!クラウドソーシングの良し悪し~クラウドワーカーMEETUP@熊本