クライアントの意見に沿ってウェブサイトを制作したはずなのに、イメージと違うと言われたことはありませんか?
クライアントの考えを理解するためには、ユーザーヒアリングが有効です。
ユーザーヒアリングとは、ユーザーに直接的にサービスのニーズや問題点について意見を聴取すること。ユーザーが求めるウェブサイトを制作するのに欠かせない手法であるとともに、クライアントの意見に沿ったウェブ開発をするためにも役立つ手法でもあります。
今回は、ウェブ開発にユーザーヒアリングが必要な理由についてまとめましたので紹介します。
ウェブ開発でユーザーヒアリングを行う意味とは?

ウェブ開発においてユーザーヒアリングを行う意味は2つあります。
1つ目は、ウェブサイトを利用するユーザーにユーザーヒアリングを行うことで、ユーザーのニーズにあわせたウェブサイトを制作することができるようになること。
そして、2つ目は、クライアントにユーザーヒアリングを行うことで、クライアントが本当に求めていたウェブ開発をすることが可能になるということです。
ウェブ開発の際に、クライアントとどんなに綿密な打ち合わせを行っていても、クライアントの持っているイメージでウェブサイトを開発するのは難しいものですが、ユーザーヒアリングを行えば、クライアントがウェブサイトに求めていることを理解することができるでしょう。
開発前に明らかにしておきたいポイント
ウェブ開発の前に明らかにしておきたいポイントとして
- サイトの種類
- ターゲット
- 競合との違い
- サイト制作に期待する効果
- 予算
- デザイン
- サイトに必要な機能
- 管理・更新作業
があります。
それぞれのポイントについて、見ていきましょう。
サイトの種類
ウェブ開発において、サイトの種類を決めることは重要です。サイトには、
- 商品情報サイト
- ECサイト
- キャンペーンサイト
などがありますが、その種類があいまいでは、ウェブサイトを制作することができません。
クライアントのなかには、ウェブサイトの種類に詳しくない方もいるので、ヒアリングを行う際には、ウェブサイトにはどんな種類があるかの簡単な説明を加えておくとよいでしょう。
ターゲット
開発を依頼するウェブサイトは、どんなユーザーをターゲットにしているのか、ということも確認しておく必要があります。
どういうユーザーに見てもらいたいのか、ターゲット像をより具体的に掘り下げましょう。
ターゲットとするユーザーが明確になっていなければ、開発したウェブサイトがターゲットに刺さらず、制作にかけた時間や費用が無駄になってしまう可能性があります。
サイト制作の際には、ターゲットを明確にするようにしましょう。
競合との違い
ウェブサイトを開発する際には、競合との違いを理解しておく必要があります。
製品やサービスの内容や機能、価格、流通チャネルなど、他社と差別化できるところを見つけることで、何に力を入れるか、が分かります。
競合ウェブサイトがある場合には、そのウェブサイトと比べてどのような違いがあるのか、をヒアリングによって明確にしておきましょう。
サイト制作に期待する効果
ウェブ開発において、特に明確にしておく必要があるのが、クライアントがウェブサイト制作に期待する効果です。
企業のブランドイメージのアップが目的なのか、店舗への来店率のアップや売り上げのアップが目的なのか、新規顧客や新商品の認知度を上げるためなのか、ヒアリングして明確にしておきましょう。
期待する効果がはっきりしないままウェブサイトを制作してしまうと、ウェブサイトの方向が定まらず、何の効果も上がらないサイトを開発してしまう、ということにもなりかねないので注意が必要です。
予算
サイトを制作するには、費用がかかります。
しかし、クライアントがウェブ開発にかけられる予算は無限ではありません。いくらぐらいの予算でウェブ開発を依頼するのか、しっかり確認しましょう。
ウェブ開発を進めるにあたって、事前の打ち合わせにはない追加の修正作業があることもあります。
修正作業には当然費用がかかるため、ヒアリング時に追加作業の場合の対応についても話し合っておくことがおすすめです。
デザイン
レイアウトや配色など、デザインはサイトを印象付けるもの。
したがって、ウェブサイトを制作する際には、そのサイトをどういったデザインにするかを明確にしておくことが大切です。
ただし、制作するウェブサイトのデザインを言葉で伝えても、イメージを伝えるのは難しいため、ヒアリングの際には、ラフなどをいくつか用意しておくとよいでしょう。
サイトに必要な機能
サイトには、お問い合わせフォームや予約フォームなど、いろいろな機能を載せることができます。
どういう機能を付加したいのか、ヒアリングを行う際にしっかり確認しておきましょう。
管理・更新作業
ウェブサイトは、制作したら終了ではなく、制作後も管理・更新作業が必要です。
依頼されるのはウェブ開発だけで、その後のウェブサイトの管理や更新作業は別会社に依頼するのか、開発したウェブサイトの管理や更新作業の担当も依頼するのか、事前に確認しておきましょう。
もし、管理や更新作業なども依頼するのであれば、予算や契約期間を明確にしておくことが大切です。
β版やプロトタイプツールの活用も有効

ウェブ制作を行う際には、β版やプロトタイプを活用して実際にテストしてもらう、ということも有効です。
β版とは、正式版をリリースする前にユーザーに試用してもらうためのサンプルで、プロトタイピングツールとは、実際にウェブ開発を行う前にプロトタイプを作成するためのツールです。
β版やプロトタイプで一定期間試験運用してもらい、改めてクライアントへのユーザーヒアリングを行えば、よりクライアントの要望や目的に沿ったウェブ制作が可能となるでしょう。
まとめ
ウェブ開発を行う際に知っておきたい要素には、デザインや予算、制作する目的やターゲットなど、さまざまなものがあります。
開発が始まってから、必要な要素が次々と明らかになる、ということでは、費用も時間も無駄になります。
そのため、ウェブ開発を行う場合には、聞き漏れることが無いよう、ヒアリングシートを準備してヒアリングを行うようにしましょう。
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参考
ユーザーヒアリングで「本質的な価値」を見つける方法(スタディスト開発ブログ)