デジタルサイネージ

デジタルサイネージの種類とコスト、メリット・デメリット

街のいたる場所に設置されているデジタルサイネージ。

モニターに広告や案内がパラパラと切り替わり、広告媒体としても存在感を増しています。

デジタルサイネージの種類は多く、広告主やマーケターは、商品やサービスの内容、マーケティング戦略にマッチしたデジタルサイネージを選ぶことができます。

デジタルサイネージの基礎知識と、デジタルサイネージでPRするメリットとデメリットを解説します。

デジタルなサイネージとは

サイネージ(signage)とは「記号、マーク、看板」を意味する言葉であり、デジタルサイネージとは、看板や案内板を、モニターやインターネットなどでデジタル化した広告媒体のことをいいます。

基本構造や使い方について、分かりやすく紹介します。

デジタルサイネージの基本構造

紙製のポスターや印刷した看板など、アナログな看板は、壁に貼り付けたり、戸外に立て掛けたりするだけで設置が完了します。

それに比べて、デジタルサイネージは、最もシンプルなものでも「表示装置」「コントロール装置」「通信機器」「情報保存装置」の4つのパートが必要となります。

表示装置とは、消費者が広告を見る部分、モニターのことですが、デジタルサイネージはこの表示装置によって静止画だけでなく動画を放映できるのが大きな特長です。

コントロール装置は、表示装置と通信装置を制御(コントロール)する機器で構成されたものであり、広告のデータを保存することもできます。

通信装置は、インターネット関連機器です。広告を制作した会社が、広告のデータをネットで送信する場合、通信装置で受信をおこないます。

情報保存装置は、USBやメモリカードなどのことであり、保存した広告のデータをコントロール装置内に移します。

このように使われている

デジタルサイネージは、広告と案内を組み合わせることで、消費者に各種案内をしながら商品をPRすることができます。

したがって、アナログ看板に比べて、商品を分かりやすくPRすることが可能です。

アナログ看板は、作成や更新に手間がかかりますが、デジタルサイネージなら、広告コンテンツをパソコンでつくることができるので、作成も更新も「一瞬」です。

どのような種類があるのか

デジタルサイネージは大きく「スタンドアロン型」「ネットワーク型」「インタラクティブ型」の3種類に分けられます。

それぞれの種類について1つずつ見ていきましょう。

最もシンプルなスタンドアロン型

スタンドアロン型は、表示装置(モニター)とコントロール装置(パソコンなど)があればすぐに設置できるタイプです。

これまでデジタルサイネージを使ったことがない企業は、スタンドアロン型から試すといいでしょう。

ただし、スタンドアロン型は構造が単純で費用をかけずに始めることができる反面、ネットにつながっていないため、拡張することができません。

したがって、「これからデジタルサイネージに力を入れていきたい」と考えている企業は、次に紹介するネットワーク型を導入したほうがよいかもしれません。

ネットで変更できるネットワーク型

ネットワーク型は、最近のデジタルサイネージの主流のタイプです。

ネット経由での遠隔操作が可能であることから、複数の場所でデジタルサイネージを展開する場合、一斉に広告コンテンツを更新することができます。

客とコミュニケーションが取れるインタラクティブ型

インタラクティブ型は、ネットワーク型にコミュニケーション機能がプラスされたもので、表示装置に、人の動きに反応するセンサーやタッチパネルなどを搭載しています。

デジタルサイネージは通常、「消費者に広告や案内を見せるだけ」のものですが、インタラクティブ型を導入すれば、「消費者が表示装置に触れて情報を探す」ことができます。

例えば、AI(人工知能)を利用したインタラクティブ型デジタルサイネージをデパートの入り口に設置しておけば、消費者がモニターに「和食が食べたい」と話しかけるだけで、デジタルサイネージが和食レストランを案内する、ということが可能です。

インタラクティブ型は、消費者の積極的な行動を引き出すことができるので、広告効果はより高まるタイプであるといえるでしょう。

デジタルサイネージのメリットとは

デジタルサイネージのメリットには次の2点があります。

  • 目を引く
  • 更新が楽

 

広告や看板は、「目立つ」ことが必要ですが、デジタルサイネージのモニターは発色がよく、動画を映し出すこともできるので、消費者の目を引きます。

「つかみ」という点では、アナログ看板を圧倒するといえるでしょう。

また、広告や看板はすぐに陳腐化するので頻繁に更新する必要がありますが、デジタルサイネージなら、広告コンテンツさえ用意すれば更新は瞬時に完了するため、さまざまな広告コンテンツを試すことができます。

さらに、デジタルサイネージでは広告コンテンツもデジタル化・データ化されているので、例えば、赤を基調としたバージョンと青を基調としたバージョンを簡単につくることができます。

PR効果が高い広告を探すことができる手法であるといえるでしょう。

デジタルサイネージのデメリットとは

デジタルサイネージのデメリットは以下のとおりです。

  • デメリットはほとんどない
  • あえて挙げるならコスト高

デジタルサイネージのデメリットは、ほとんどありません。

したがって、これから新しいアナログ看板をつくるのであれば、発注する前にデジタルサイネージを検討してみるとよいでしょう。

デジタルサイネージのデメリットをあえて挙げるなら、コストが高いということが挙げられますが、先ほど紹介した「目を引く」「更新が楽」というメリットと考慮すると、むしろ割安に感じるかもしれません。

レトロな雰囲気を出すために、どうしてもアナログ看板が必要、といった事情がなければ、デジタルサイネージは一度は検討してみてはいかがでしょうか。

費用は10万~数百万円

デジタルサイネージの費用は、10万円から数百万円までと、かなり幅があります。

最もシンプルで最もコスト安のスタンドアロン型のデジタルサイネージなら、10万円ほどで始めることができますが、このタイプは拡張性が低いため、個人経営の飲食店で店内に設置するような場合以外、10万円のデジタルサイネージはおすすめできません。

デジタルサイネージの費用には次のような特徴があります。

デジタルサイネージ

注目していただきたいのは「インタラクティブ機能」です。

デジタルサイネージはITやネット技術を使うことでいくらでも進化できるので、ユニークな機能が次々登場しています。

それらは最新機能だけあって、消費者の注目を集めやすいのですが、高額になります。

費用対効果を考えながら、インタラクティブ機能のレベルを検討すると良いでしょう。

このように使われています

カーディーラーは、デジタルサイネージを多用している業種のひとつです。

カーディーラーの店舗は、壁をガラス張りにして、外から店舗内に置いた新車を見てもらえるようにしていますが、店舗内に、デジタルサイネージの巨大モニターを戸外に向けて据え付ければ、実物の車を置くより効率よく、その車をPRすることができます。

また、デパートや雑居ビルなど、ひとつの建物内にさまざまな店や企業が入っている場合に、デジタルサイネージを入り口に置いておけば、来訪者に的確に案内することができます。

そのデジタルサイネージをインタラクティブ型にすれば、飲食店のおすすめメニューや流行している服、話題の本などを紹介することも可能です。

デジタルサイネージは、広告コンテンツを複数作成して数秒ごとに切り替えられるようにすることで、複雑な内容でも確実に説明することができるため、消費者に説明が必要な商品のPRにも適しています。

まとめ

消費者はデジタルサイネージに慣れつつあり、広告がデジタルサイネージでないと違和感を持つ人もいます。

消費者の「もっと情報を」という要望に応えるころができるデジタルサイネージは、主要な広告媒体になりつつあるといえるでしょう。


<参考>