アンケート スクリーニング調査

[アンケート]スクリーニング調査とは?重要な点や事例を紹介

不特定多数へ一度にアンケートをする場合、時間や労力だけでなく、コストもかかると感じている企業は多いのではないでしょうか?

そんな悩みを解決する方法としておすすめなのが本アンケートの前にスクリーニング調査を実施すること。

スクリーニング調査で本アンケートの対象者を選別することができるので、アンケートにかかるコストの削減が期待できます。また、同時に、ニーズに合うユーザーのみが本アンケートに回答するため、有用な情報を得やすく、効率的な調査が可能です。

本記事ではアンケート実施時に把握しておきたいスクリーニング調査について、詳しく解説します。

重要なことや事例も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スクリーニング調査とは

アンケートで実施するスクリーニング調査とは、大勢の中から一定の条件に該当する対象者を絞り込むための調査のこと。

本アンケートに進むモニターの選別を目的として行うため、「プレ調査」と呼ばれる場合もあり、「本アンケートを行う前に実施する調査」と捉えると理解しやすいでしょう。

スクリーニング調査の該当者となる人は、調査の対象項目に当てはまる人。もし、調査の対象項目に当てはまらない人がアンケートに回答しても、役に立つデータは集まりません。効果的なアンケートを行うために該当者と非該当者を選別する調査が、スクリーニング調査といえるでしょう。

調査したい対象項目の条件が細かいほど、スクリーニング調査の設問数は多くなり、時間とコストがかかります。

スクリーニング調査の謝礼

アンケートに要した時間や設問数などの労力に合わせて、スクリーニングの謝礼は決まります。

本調査に該当しないアンケートの回答者には、本アンケートに対する謝礼は不要。本調査の謝礼を支払う対象者数を減らすことができるため、労力や時間だけでなく、調査コストも削減できます。

スクリーニング調査において重要なこと

一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が制定している「インターネット調査品質ガイドライン」によると、スクリーニング調査では抽出に使用しない質問は控えるべきです。

アンケートの設問数が多くて回答者に負担がかかるにもかかわらず、労力に合わない安い対価しか謝礼を支払わない場合、調査の協力者は非アクティブになってしまいます。

たとえば、100個の記述式アンケートの設問数を用意したにも関わらず、安い謝礼しか払わないと仮定しましょう。その場合、多くの調査対象者の回答は、アンケートの途中から適当になる可能性があります。

抽出に利用しない設問はスクリーニング調査では省くことが大切です。

本調査の該当者を割り出す質問

スクリーニング調査では、事前に、本アンケートの該当者となる人物像を明確にできる質問を用意します。

たとえば「はい」「いいえ」の二択で回答するクローズドクエスチョンでは、回答者の質問対象に対する興味の度合いが分かりません。したがって、本アンケートに進んでもらうべき相手であるかが不明瞭です。

本アンケートの対象となるユーザーを割り出すため、調査の目的に沿って、出来る限り細かな条件で設問を設定したスクリーニング調査を行いましょう。

必要なサンプル数の確保

スクリーニング調査に実際に回答してくれる割合である回答率、そして、本アンケートの該当者に当たる割合である出現率は、アンケートの回答者のうち一定数に限られます。また、本アンケートに進む対象者の条件を厳しくすればするほど、スクリーニング結果で確保できるサンプル数はますます減少します。

本アンケートの該当者になる人物を把握するため、アンケートの条件は明確にしつつ、十分なサンプル数を確保できるバランスが取れたスクリーニング調査の実施が求められるでしょう。

回答者を絞り込む目的が明確な質問は不適切

本アンケートを実施する前にスクリーニング調査を行う理由は、アンケートの対象者を絞り込むこと。しかし、スクリーニング調査の回答者に選別する目的が分かるような設問は避けなくてはなりません。

たとえばユーザーが愛用している企業と商品名を知りたい場合、「〇〇会社の〇〇(商品名)を使用していますか?」という聞き方は避けましょう。詳しくは後述します。

スクリーニング調査の事例

ここからは、スクリーニング調査時に使えるアンケートの設問設計方法のコツと事例を紹介します。

スクリーニング調査のコツ

たとえば、特定の自社製品についての意見や感想を把握したい場合、実際の使用者や興味を抱いている消費者を探してスクリーニング調査をします。

既に市場で販売している商品であれば、自社で保有している顧客データの活用が効果的です。もし他にも利用できる情報がある場合は、すべてのデータを参考にしましょう。

まだ販売前の商品の場合、あらゆる情報を収集してスクリーニングの候補を選びます。スクリーニングの結果から、アンケートの対象者を絞り込みことができます。

スクリーニング調査の例

「直近3ヶ月においてA社の食器用洗剤をスーパーで購入した人」をスクリーニング調査の対象としたケース。

スクリーニング調査では、回答者から「A社の食器洗剤をスーパーで購入している人を対象にしている」と気づかれてはいけません。バイアスがかかった回答からは、役に立つスクリーニング調査の結果が得られないからです。

そのため、「あなたが直近3ヶ月で購入した商品を、次の選択肢からお選びください」と尋ねる方法が適切です。

その際、選択肢には食器洗剤だけでなく、他の生活必需品である消耗品を連ねておき、複数回答を可能としておきます。

この質問に続いて、「それぞれの購入場所を選択してください」と尋ねます。選択肢には「スーパー」や「ドラッグストア」・「コンビニ」・「インターネット」などが妥当でしょう。

そして最後に、スーパーで食器洗剤を購入した回答者に「あなたが普段ご利用されている食器洗剤の種類をお答えください」と尋ねます。複数回答できるように設定して、選択肢にはA社の製品も含みましょう。

これに加えて、B社の商品の存在を認知しているかを尋ねたい場合は、「あなたがご存知の商品を選択肢からお選びください」とします。選択肢には先ほどと同様に、複数回答できるように類似の商品を記載しておきましょう。

まとめ

効率的かつコストを削減したアンケートを可能にするために、スクリーニング調査はとても有効な手段です。

ただし、効果的な本アンケートを実施するためには、設問にバイアスがかからないように慎重に設定することが大切です。

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参考記事一覧

「スクリーニング調査の調査とは?失敗しないための注意点、質問事例ご紹介」(NEO MARKETING)

「スクリーニング調査とは?マーケティングの基礎知識」(digimarl)