アンケート ヒント

商品開発する前に消費者に聴く「アンケート」は「ヒラメキのヒント」になる

商品開発で重要なのは、開発した商品がヒットすることと売上高目標を達成すること。

そして、「外さない」商品開発をするために効果的なのが「アンケート」を実施することです。

消費者に直接尋ねれば、ニーズが明確になり、商品開発の方向が定まります。また、アンケートの回答には、ヒラメキのヒントがたくさん眠っていて、そのうちのいくつかはヒットのヒントとなることも。

商品開発をするときに実施しておきたいアンケートについて解説します。

商品開発におけるアンケートの目的

アンケートの回答は、商品開発において答えにもヒントにもなります。

アンケート回答者の多くが挙げた課題を解決できる商品をつくれば、ヒットの確率は高くなります。つまり、アンケート結果は商品開発の答えなのです。

また、アンケート結果を丹念に分析すると、社内の誰も気がつかなかった事実を発見できることがあります。それをヒントにして、開発に着手することができます。

商品開発者が仕事を進めるうえで考慮すべきこととして

  • Product:製品
  • Price:価格
  • Place:流通
  • Promotion:販売促進

が挙げられます。

製品の品質や機能やデザインを考えることは、商品開発者の最重要業務ですが、それ以外にも、価格や流通や販売促進についても考えなければなりません。

商品開発チームのメンバーだけで4Pの観点から商品開発の方向性を探るのは容易なことではありません。アンケート結果は、よい道しるべになるはずです。

商品開発のためのアンケートの種類と選び方

商品開発では、次のようなアンケート手法が有効です。

  • オンラインインタビュー
  • デプスインタビュー
  • グループインタビュー
  • 会場調査
  • ネットリサーチ
  • ホームユーステスト

これらのアンケートを、どのような点に気をつけて行ったらよいのか解説します。

オンラインインタビューの概要と注意点

オンラインインタビューは、例えばインターネット会議システムZOOMなどを使って、消費者に直接聴き取りを行う方法です。

オンラインのため、インタビューをする側・受ける側の労力を減らすことができます。また、商品開発チームは短期間で多くの消費者から声を聴くことができます。

オンラインインタビューの欠点は、次に紹介するデプスインタビューほど、回答者の本音に迫ることができないことです。

デプスインタビュー(1対1面接)の概要と注意点

1対1の面接方式による聴き取りであるデプスインタビューは、インタビューの基本です。

回答者には、事前に「かなり込み入った部分まで質問したい。」という旨を通告しておくことが大切です。

デプスインタビューは回答者の本音や深層心理に迫りたいときにおすすめの方法ですが、謝礼を多めに支払ったり、時間をかけたりと、コストがかかります。

グループインタビューの概要と注意点

グループインタビューは、一度に複数の回答者に話を聴くインタビューです。

デプスインタビューと比べると、表層のことしか聴き出せないのですが、回答者は「仲間」がいることでリラックスできます。リラックスした回答者が思わず本音を漏らすかもしれず、それは貴重な意見になるでしょう。

グループインタビューの欠点は、貴重な意見を多く持っている人を発見できても、集中して質問できないことです。

もしグループインタビュー中にそのような貴重な回答者をみつけたら、グループインタビューが終わった段階で、その人にあらためてデプスインタビューを申し込んでみるとよいでしょう。

会場調査の概要と注意点

企業が展示会などに出品する場合、商品開発者も同行しましょう。そして、会場でアンケートを実施してみてください。

展示会などの会場には、自社製品やライバル企業の製品に強い関心を持っている人たちが集まっているので、会場でアンケートを実施すれば「鋭い意見」を聞くことができます。

ただ、会場調査は立ち話になってしまうので、時間をかけてじっくり聴くことができません。そのため、じっくりと聞きたい意見があった場合には、再度時間を設けてもらうことが必要です。

ネットリサーチの概要と注意点

ネットリサーチは、不特定多数から意見を集めることができるので、定性調査でありながら定量データを集めることもできます。さらに、ネットリサーチはコスト安です。

ネットリサーチの欠点は、回答者の真剣度が高くないことです。そのため、いい加減な回答が含まれるリスクが高くなります。

したがって、まずネットリサーチを実施して、消費者動向を大まかにつかんでから、オンラインインタビューやデプスインタビューなどを実施するとよいでしょう。

ホームユーステストの概要と注意点

ホームユーステストは、試作品を消費者に使ってもらい、その感想を聴き取る調査方法です。

実際に使った感想が得られるので、重要な情報を得ることができますが、ホームユーステストでは、回答者の「忖度」に注意しなければなりません。

ホームユーステストの回答者は、無料で試作品を使うことができるうえに謝礼がもらえ、しかも企業の商品開発に貢献できるため、「よいことを言おう」としてしまいがちです。したがって、商品開発チームは、ホームユーステストの回答者に「駄目なところ」を積極的に挙げてもらうようにするといいでしょう。

アンケートの質問項目と結果の利用方法

アンケートの種類はいくつかありますが、商品開発者が結果から学ぶべきことは

  • 消費の現実
  • 日常生活
  • 理想

の3つです。

アンケートの質問を考えるときには、この3つを聴き出すことを目指すといいでしょう。

消費の現実を聴く狙い

アンケートでは、消費者の「現実」を知る必要があります。

自社製品を使っているのかどうか、なぜ使ってくれるのか、なぜ使ってもらえないのか、なぜ他社製品のほうが優れていると感じるのか、といったことを聴き出せる質問項目を考えます。

消費の現実を知ると、消費者の意外なこだわりや自社製品の売りが消費者に理解されていないことがわかったりします。

つまり、必要な努力をしていなかったことと、無駄な努力をしていたことがわかるわけです。その結果、開発過程を大幅に省略できたり、新たな開発手法を考えなければならなかったりします。

日常生活を聴く狙い

例えば、自動車メーカーの商品開発チームは、アンケート回答者に、自動車のことだけを質問してはいけません。仕事、通勤、買い物、子育て、趣味、レジャーなどの「日常生活」についても尋ねてください。

自動車メーカーに限らず、どのジャンルのメーカーも、日常生活の課題を解決できる商品をつくることが求められています。例えば、高級バッグメーカーですら、ときに「いかにも高級品ですといったアピールをしないバッグ」をつくらなければなりません。それは、富裕層の人であっても、お金持ちに見られたくない生活シーンがあるからです。

商品開発者は、消費者の日常生活を想像しながら仕事をしなければなりません。それが「消費者を置いてきぼりにする」商品をつくらないようにするコツです。

理想を聴く狙い

アンケートの質問を考えるとき、現実と日常生活を尋ね忘れることは少ないものですが、理想についての質問は漏れがちです。

しかし、消費者が抱く理想は、商品開発の大きなヒントになるので重要です。

人は理想を現実にできるのであれば、出費を惜しみません。つまり、理想を実現する新商品は、大きなビジネスチャンスになりえます。しかし、多くの人は、すすんで自分の理想を語ることはないでしょう。

アンケートの質問を考えるときは「どうやって回答者たちの理想を聴き出すか」を検討してみてください。

まとめ

商品開発は、アイデアを絞り出す仕事であり、考えることが重要です。

しかし、ゼロから自分1人の考えだけで、優れたアイデアを出すことは簡単ではありません。

アンケート結果は、考える時間を、つまり商品開発者たちの業務時間を大幅に短縮するでしょう。


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<参考>

新商品アンケート調査・新サービスアンケート調査

商品開発のための調査企画・設計