「商品企画」と「商品開発」。
同じ意味の言葉だと思っている人がいますが、この2つの言葉は、まったく異なる意味を持っています。
商品企画や商品開発に携わるのであれば、両者の違いをきちんと認識しておくことが大切です。
今回は、商品企画と商品開発の違いについて解説します。
商品開発に求められる能力も併せてチェックしていきましょう。
この記事は、
- 商品開発や商品企画に携わっている人
- これから商品開発や商品企画に関する業務に就く人
- 商品開発に求められる能力が知りたい人
におすすめの内容です。
商品企画とは「アイデアを生み出す」こと
商品企画とは、新たな商品・サービスのアイデアを考えること。
そのポイントは、ただアイデアを出せばいい、というわけではないこと。
ただただ出したアイデアをもとに商品・サービスを開発しても、顧客に受け入れられないものであっては意味がありません。
したがって、顧客のニーズを知り、ニーズに基づいたアイデアを出すことが大切です。
商品企画には、情報収集・分析が重要となります。
商品開発とは「商品やサービスを生み出す」こと
商品開発とは、商品企画の際に出たアイデアをもとに商品・サービスを作ること。
アイデアをもとに具体的な商品・サービスを作り、改善を重ねて顧客に受け入れられるものを生み出します。
商品企画と比較すると、商品開発の方が実践的な役割が強いといえるでしょう。
商品開発は大きく分けて2つ
商品開発は、
- 新商品開発
- 既存商品・サービスのブラッシュアップ・改良
の2つに大きく分けることができます。
商品開発と商品企画の違いを理解するなら、上記の2つについて知っておくことが大切です。
それぞれの意味や具体的な活動内容について、順番に解説します。
新商品開発
新商品開発とは、文字通り、会社にとって新しい商品やサービスを開発すること。
そこで大切なのが、売り上げにつながる商品・サービスを作ることです。
新商品を開発するには、お金も時間も、そして、労力もかかります。
したがって、新商品開発の際には、世間のトレンドを把握したり、市場の潜在ニーズを掴んだりするようにしましょう。
ただ単に思いついたアイデアをもとに商品を作ると、失敗する可能性があるため、注意が必要です。
既存商品・サービスのブラッシュアップ・改良
商品開発というと、「新商品や新サービスの開発」がイメージされやすいものですが、既存商品・サービスの改良も商品開発に含まれます。
どれだけ目新しい商品・サービスを開発しても、時間が経つと陳腐化してしまうので、商品・サービスの定期的な改良は重要です。
「適切な売価で販売されているか」「ターゲットが手に取りやすいパッケージか」「新たな競合他社が現れていないか」などを考慮したうえでブラッシュアップをしましょう。
商品開発に求められるもの
商品開発をする上で大切となる能力として
- 情報分析
- 発想
- プレゼンテーション
の3つが挙げられます。
上記の能力は多くの職場で求められる力でもありますが、商品開発に携わる場合は特に重要になってきます。3つの能力が商品開発をするときにどのように関わってくるのか、もう少し詳しく解説します。
情報分析
商品開発をするためには、市場や自社の顧客に関する情報の分析が必要になります。
その際、商品企画の担当者から上がってきた情報に目を通すだけでなく、幅広い情報に目を向けることが大切です。
例えば、「商品・サービスは市場のニーズを満たしているのか」「競合他社のマーケティングはどのように行われているのか」などの情報を収集した上で、徹底的に分析をすることが求められます。
発想
商品開発において、発想力はとても大切なものの1つです。
なぜなら、商品企画グループから上がってきたアイデアを自社のターゲットに賢く販売する方法や適したパッケージングを考える際、既存のノウハウでは難しいケースがあるからです
発想力があれば、既存のノウハウや新しい情報・やり方を上手く組み合わせて、商品やサービスを開発することができるでしょう。
プレゼンテーション
商品開発グループでの計画を社内を含む関係各所に伝える際、プレゼンテーションが必要になります。
いくら良い商品・サービスでも、プレゼンテーションがうまくいかなければ関係者からNGを出されることもあります。
したがって、商品開発をうまく進めるためには、相手に物事を正確かつ魅力的に伝えられるプレゼンテーション能力が必要です。
商品企画グループの想いが関係各所にしっかり伝わるように、資料を準備したり、事前に練習をするといいでしょう。
まとめ
商品開発と商品企画についてまとめると
- 商品開発と商品企画はまったく違う意味の言葉
- 商品開発は、新しい商品やサービスを生み出すこと
- 商品企画は、アイデアを生み出すこと
- 商品開発には新商品開発と既製品の改良の2種類がある
- 商品開発には3つの能力が求められる
といえます。
商品企画や商品開発に携わる際には、それぞれの違いをしっかり理解しておくことといいでしょう。
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