パーソナルデータ

パーソナルデータ|個人情報やビッグデータとの違いや利活用への期待とは

ビジネスに携わっている人なら「パーソナルデータ」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

しかし、具体的にどのようなデータなのか、詳しく説明できる方はあまり多くないのではないでしょうか。

パーソナルデータとはどのようなデータなのか、個人情報と同じではないのか、分かりやすく解説します。

パーソナルデータの活用方法も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事は

  • パーソナルデータの基本的なポイントを押さえたい人
  • 個人方法やビッグデータとの違いが知りたい人
  • パーソナルデータの注意点が気になる人

におすすめの内容です。

パーソナルデータとは

パーソナルデータとは、個人に関するすべての情報を指す言葉です。

たとえ、その情報によって特定の個人ができなくても個人に関連するものであれば、パーソナルデータと呼ばれます。

パーソナルデータと呼ばれる情報としては、次のようなものがあります。

  • 属性情報
  • 購買や行動、移動に関する履歴
  • ウェアラブル機器から収集された情報
  • 商品情報
  • 人流情報

いずれも、特定の個人を識別できないように加工された「匿名加工情報」がパーソナルデータとして取り扱われます。

匿名加工情報から個人情報の復元はできません。

個人情報との違いは?</h2>

個人情報とパーソナルデータの大きな違いは、「その情報で特定の個人を識別できるか否か」です。

先に説明した通り、パーソナルデータは個人に関する情報であるなら特定の個人を識別できない情報も含まれます。一方、個人情報とは特定の個人を識別できるか、個人識別符号(指紋認証データ、マイナンバーなど)が含まれる情報のことです。

例えば、個人の名前や住所、生年月日や基礎年金番号、運転免許証番号やDNAなどの生体データが個人情報です。こうした情報は、個人情報保護法によってしっかり守られることが義務付けられています。

ビッグデータとの違い

ビッグデータとは、パーソナルデータを含む次の4つの情報のことです。

ビッグデータ パーソナルデータ

上表から、パーソナルデータはビッグデータに含まれる情報の1つであることが分かります。

パーソナルデータ活用への期待

特定の個人を識別できないパーソナルデータの活用によって、注目されているのが「パーソナライゼーション」です。

パーソナライゼーションとは、ある人に対して最適化された商品・サービスや情報などを提供することをいいます。

例えば、検索エンジンを使ってある商品をサーチした後に、SNSなどで商品に関する広告が表示されるようになったという経験はないでしょうか。

これは、インターネットの閲覧履歴を元に情報がパーソナライゼーションされた結果です。

特に、大手のECサイトなどでこの手法が積極的に取り入れられています。

消費者は自分が知りたい・興味がある情報を得られるので、ネット閲覧における利便性が向上します。ECサイト側は広告費がかかるものの、消費者の購買行動に対する働きかけができる仕組みです。

しかし、必ずしも消費者が本当に求めている情報を提供できるとは限りません。消費者が求めているものを運営側が提供するためには、消費者に関するデータをできるだけ多く集める必要があります。よって、パーソナルデータの活用に対する期待が高まっているのです。

ECサイト以外でパーソナルデータが活用される可能性も十分あります。パーソナルデータを含むビッグデータを活用すれば、次の3つの効果が期待できます。

  • コストの削減
  • 効率化
  • 利益の拡大

【コストの削減】

広告業界などでパーソナルデータを活用すれば、顧客に対して適切なアプローチができます。そのため、余計な広告費をかけずにすみます。その他の業界でも、顧客に合った商品やサービスの宣伝方法を選択できるのでコストの削減につなげられるでしょう。

【効率化】

パーソナルデータを含むビッグデータを収集して解析すれば、企業は効率良く作業するための仕組みづくりが実現します。長年の勘や経験で作業していたことや決めていたことを、根拠があるルールに基づいて整備できるのです。

例えば、「A商品を購入した顧客は高い確率でB商品も購入する」ということが分かっていれば、A商品とB商品を近くに配置するなどの工夫ができるでしょう。

【利益の拡大】

パーソナルデータなどの情報を分析してうまく活用すれば、顧客に最適なアプロ―チができます。効率が良いマーケティング施策が行えるので、費用対効果を高められる効果が期待できるのです。

パーソナルデータ活用の注意点

パーソナルデータには大きな期待が寄せられていますが、実社会で活用する場合はたくさんの注意事項を守らなければいけません。

そもそも、パーソナルデータの活用に関する明確なルールは、現状、まだ定められていません。

そのため、どのような活用をするとタブーとして扱われるか、線引きができていないのです。

また、消費者側からすると、「パーソナルデータが特定の個人が特定される情報ではない」と説明を受けても、自分の情報が適正な取り扱いを受けているのか不安に感じてしまうでしょう。

プライバシーが保護されたパーソナルデータであることを消費者にどのように伝えるかも課題の1つとして挙げられます。

さらに、パーソナルデータの二次・三次利用によって、個人を識別できる情報になる可能性も否定できません。

パーソナルデータは特定の個人を識別できる情報ではありませんが、活用方法次第で識別性が発生する可能性があります。それでいて、具体的な規制が存在しないため、企業と消費者がともに納得できる仕組み作りが大切になるといえるでしょう。

まとめ

パーソナルデータとは、特定の個人を特定できない情報のことですが、情報を収集される消費者の中には情報の取り扱いに対して不安を感じる人もいます。

現状、取り扱いに関する具体的なルールが設定されておらず、取り扱いが難しい情報でもありますが、細心の注意を払って活用すれば、消費者の利便性を向上する効果が期待できます。


<参考>

パーソナルデータとは?個人情報・ビッグデータとの違い、活用によるメリットなど徹底解説(サイバーセキュリティ.com)

パーソナルデータとは何か? 個人情報との違いや定義を解説する(ビジネス+IT)

個人情報とパーソナルデータの違いとは?そしてなぜ今注目されているのか?(データのじかん)