Panasonic Marketing Measures

パナソニックのマーケティング施策|ポイントはデータと経験の融合

生活家電から住宅設備まで、さまざまな分野で商品を提供し、日本を代表する家電メーカーとして知られるパナソニック。

そのマーケティング戦略は、データ分析を用いる、というもの。

なぜデータを活用することにしたのか、パナソニックのマーケティングにおける課題と具体的な施策、今後の展望について分かりやすく解説します。

パナソニックのマーケティング活動を理解できるので、ぜひ最後までお読みください。

課題は施策の最適化

パナソニックは、様々な媒体を通じたプロモーション活動など、広告宣伝施策に力を入れていますが、施策の最適化に課題がありました。

テレビ広告やデジタル広告など、さまざまなマーケティング施策ごとの数字は分析できても、マーケティングによってどの程度売上が上がったかは把握できなかったのです。

その結果、数値による分析や反省、次回の施策への反映ができず、新たなマーケティング施策を立ち上げる際には、前例をなぞったものでしか考えられなかったのです。

そこで、パナソニックは、マーケティング施策を最適なものにするために、施策の売上貢献を数値化することにしました。

どの施策がどれだけ売上を生み出すかをもとに、プロモーションの相乗効果、組み合わせ、効率的な予算配分などを見えるようにしたのです。

また、施策のディスカッションにも数字を用いることにより、より具体的で説得力のある会議をする社内文化を作ることも目標にしました。

長年培ってきた歴史や経験を活用しつつも、新たな手法を取り入れるための動きといえます。

パナソニックが打ち出したマーケティング施策例

パナソニックでは施策を最適化し、結果を出すためのマーケティング施策として

  • データサイエンティストによるデータ分析
  • Twitterの活用
  • カスタマー・エクスペリエンスセンターの設置

などを実施しました。

それぞれの施策について、1つずつ見ていきましょう。

データサイエンティストによるデータ分析

パナソニックは、2017年からコンシューマーマーケティングジャパン本部に、データ分析を専門とするチームを設置しました。

その役割は、オンライン、オフラインに関わらず、あらゆるマーケティングデータを分析し、マーケティングサポートのための企画立案を行うこと。

将来的には、データ解析によるマーケティング施策の企画を担う部門となることを目指しています。

Twitterの活用

Twitterは月間4,000万人以上が利用し、災害時のライフラインとしても利用されているSNSですが、パナソニックは、マーケティング施策の1つとして、Twitterの活用を開始しました。

フォロワー数が50万人に迫るパナソニックのTwitterアカウント。

そこでは、さまざまなキャンペーンが実施されています。

例えば、「パワーコードレスのある暮らし」というハッシュタグをつけ、ハイパワーのコードレス掃除機が当たるリツイートキャンペーンや暮らしの悩みを解決する記事の掲載、家電製品の使い方アドバイスなどが発信されています。

キャンペーンだけでなく顧客のための情報を発信することがフォロワーを増やし、企業の新ライトアップにつながっているといえるでしょう。

カスタマーエクスペリエンスセンターの設置

2019年、パナソニックは社内カンパニーの本社があるビルに、カスタマー・エクスペリエンスセンターをオープンさせました。

このカスタマーエクスペリエンスセンターはBtoB戦略に対して作られた施設で、顧客とディスカッションをして共創することをコンセプトにしています。

いろいろなジャンルに精通したスペシャリストが相談を実施。顧客の課題に対し、パナソニックの経験や知見をもとにアドバイスしているのです。

また、課題のテーマ別に何度もディスカッションを重ねることで、一緒に新しいビジネスを作り上げて行く事業も展開しています。

パナソニックのカスタマー・エクスペリエンスセンターには創業者、松下幸之助氏の考えが展示されている他、

  • プレゼンテーションエリア
  • 展示エリア
  • 共創エリア

という3つのエリアが設置されています。

プレゼンテーションエリア

プレゼンテーションエリアは、現在注目されているテーマのプレゼンテーションをするエリアです。ただし、ただプレゼンテーションを行うだけではなく、顧客のリアルな課題解決を行うために顧客との活発なディスカッションも行われています。

このエリアでは、パナソニックの技術を駆使した立体感のある音響や迫力ある映像、遠隔地とのスムーズなコミュニケーションなど充実したコミュニケーションシステムも体験できます。

展示エリア

展示エリアには、プレゼンテーションエリアでディスカッションした技術の一部が展示されています。

流通や物流、製造はもちろんテクノロジーや公共分野を中心に、幅広い分野に使える技術を紹介。

パナソニックのもつ高い技術力を感じることができます。

共創エリア

共創エリアは、プレゼンテーションと展示を見たあとで、更に深いディスカッションをするエリアです。

このエリアは、充実した暮らしへ向け社会を支えるための問題を発見し、解決するためのプロジェクトを提案・進行していくために設置されたエリアであり、パナソニックのコアテクノロジーを使ったいろいろな提案がなされています。

顧客企業を支えることで、国民の生活を充実させるためのエリアといえるでしょう。

データ分析によって「知恵」と「経験」を補強

パナソニック データ分析

パナソニックには100年以上の歴史があり、それによる知恵と経験が蓄積されています。

そういったこれまでの資産と、データ分析を組み合わせることでよりよいマーケティング活動を目指しているのです。

データの活用を重視するあまりに、これまでの経験やなど無形の力をおろそかにしてしまう場合もありますが、パナソニックでは、これまでの知恵や経験を補強するためにデータを活用しようとしています。

そうしてPDCAサイクルを回してデータや経験を更に蓄え、ノウハウとして確立し、後世に残すことでその後の社会発展にも貢献しようとしているのです。

パナソニックのデータ活用は、現在はもちろん、過去、そして未来も視野に入れて実施されている壮大なプロジェクトといえるでしょう。

まとめ

パナソニックは既存のマーケティング活動に、データ分析を取り入れています。

これは、過去の経験に足りないものを補充して、より確かなノウハウとして成立させようとするもの。

過去から現在、そして未来を見据えるパナソニックのマーケティング活動から、今後も目が離せません。

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参考

導入事例:パナソニック株式会社 | テレビCM効果の可視化「サイカ マゼラン」

パナソニック「マーケティングROI」改善に向けた新たな挑戦、専門チーム発足でデータドリブンの実現へ | Agenda note (アジェンダノート)

「Twitterはもはやインフラ」パナソニックの成功事例に見る、Twitterが持つビジネス活用の可能性とは|ferret

パナソニックの社内カンパニー、BtoB領域の顧客接点「カスタマーエクスペリエンスセンター」を設置!:MarkeZine(マーケジン)

カスタマーエクスペリエンス(CX)とは?“体験への価値”を高めるために知っておきたいこと|ferret

Customer Experience Center – コネクティッドソリューションズ社 – Panasonic

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