アンケート調査で必要なサンプル数とは?算出する際のポイントは?

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アンケートを実施するときに多くの人が悩むのがサンプル数の設定です。

あまりにサンプル数が多いと調査にかかる時間やコストが増加しますが、少ないと正確な情報が得られません。

信ぴょう性がないアンケートを取っても意味がないので、適切なサンプル数を設定することがポイントになります。

しかし、リサーチに慣れていないと、サンプル数の決定方法も分かりません。

そこで今回は、アンケート調査に必要なサンプル数を算出するときのポイントを中心に分かりやすく解説します。

この記事は次のような人にピッタリの内容になっています。

・サンプル数を算出するためのポイントを把握したい人

・アンケートのサンプル数について知りたい人

・サンプル数がどれくらい必要か気になる人

それではまず、アンケートのサンプル数を算出する上でのポイントについて詳しく説明していきます。

アンケートに必要なサンプル数を算出するためのポイント

アンケートに必要なサンプル数を算出するためのポイントは次の4点です。

・母集団の規模

・許容誤差

・信頼度

・パーセント値

以上の4点を踏まえた上で、アンケートのサンプル数を算出するのが効果的です。

それぞれのポイントの内容について見ていきましょう。

母集団の規模

調査対象になる集団を母集団と呼び、アンケート調査は母集団の一部を抽出して実施するケースがほとんどです。

これをサンプリング調査と言いますが、抽出した対象者が母集団を代表する意見でなければアンケートのデータは有効とはいえません。

信ぴょう性があるデータと認められるためには、母集団の人数に合ったサンプル数を満たすことがアンケート調査のポイントです。

後ほど紹介する許容誤差が5%のアンケートを実施する場合に、母集団に対する必要なサンプル数は以下の表のとおりです。

必要なサンプル数 母集団
384人 100万人
383人 10万人
370人 1万人
278人 1,000人
80人 100人

母集団が大きくなるほど必要なサンプル数も高くなることが分かります。
また、母集団が1万人超になるとサンプル数はそれほど大きく変わらないことから、ある程度の規模の母集団に対して調査を実施する場合は、370~380人にアンケートを実施すれば良いと言えます。

許容誤差

許容誤差とは、先に説明した母集団の実態からどれくらいずれている可能性があるかを表す指標です。許容誤差が大きくなるほど実態とのずれが大きい可能性が高くなるので、できるだけ低い方が望ましいです。

10,000人の母集団に対する必要なサンプル数と許容誤差の関係は、以下の表のとおりです。

必要なサンプル数 許容誤差
96人 10%
370人 5%
4,900人 1%

一般的に、許容誤差は1~10%に設定されることがほとんどです。許容誤差があまり大きくなるとアンケートの信ぴょう性が薄くなるので気を付けましょう。

信頼度

信頼度は信頼レベルとも呼ばれますが、許容誤差内の結果になる確率を表した指標で、信頼度が高いほど数値が大きくなります。一般的に90~99%で信頼度が設定されるので、調査の目的や内容に適した数値を決定する必要があります。

10,000人の母集団に対する必要なサンプル数と信頼度の関係は、以下の表のとおりです。

必要なサンプル数 信頼度
623人 99%
370人 95%
264人 90%

信頼度が5%変わるだけで必要なサンプル数は大きく変化することが分かります。信頼度が高いアンケートを実施することは大切ですが、調査時間やコストなどを考慮して適したサンプル数を選択することもポイントになります。

パーセント値

算出式を利用してサンプルサイズを求める場合に、パーセント値を使用します。特定のアンケートの回答を選択するサンプルの数値を表したものです。

例えば、アンケートで80%対象者が「商品Aをおすすめできる」と回答した場合、次に調査をするときはパーセント値80%を使ってサンプルサイズの算出ができます。

それでは、具体的にサンプルサイズを決定する算出式を見ていきましょう。

算出式を利用してサンプルサイズを決める

少しややこしい式ですが、アルファベットに数値を代入すると必要なサンプルサイズが算出できます。

アンケート サンプル

サンプルサイズを決めるには早見表も便利

サンプルサイズを決めるときは、早見表を使うのが便利です。サンプル数を導くためによく採用されるのが次の早見表です。

アンケート サンプル

具体的な例をもとにして、上の早見表の見方を説明すると以下のとおりになります。

【許容誤差5%、信頼度95%、サンプルサイズを200に設定した場合】

回答比率 回答データ値
15% 15%±5% → 10%〜20%
85% 85%±5% → 80%〜90%

 

なお、回答比率を決定できない場合は、50%に設定すると精度を最大限にできます。

ただし、精度が高いアンケートを実施する必要があるので時間やコストなどがかかることに注意しましょう。

まとめ

アンケート調査において適切なサンプルを設定することが非常に大切です。

実施した経験がないと数値を決定する方法も分からないかもしれませんが、今回紹介した母集団や許容誤差、信頼度、パーセント値をもとにサンプルサイズを決めましょう。

算出式をもとにサンプルサイズを決定するとより正確な数値が出せますが、実務上は早見表を使用するケースがほとんどです。

便利な表なので必要に応じて利用することをおすすめします。

適切なサンプル数を設定して意味のあるアンケート調査を行いましょう。