これからの消費活動を担う世代となる「ミレニアル世代」。
それまでの世代とは考え方や価値観に大きな違いがあり、これまでと同じマーケティングでは通用しないといわれています。
この記事では、ミレニアル世代の特徴と、ミレニアル世代に刺さるマーケティングのポイントを解説します。
ミレニアル世代とは
ミレニアル世代とは、「1981〜1996年に生まれた人」のこと。
アメリカのピュー・リサーチ・センターにより定められた言葉であり、これからの消費活動の中心となる世代として注目されています。
次章で紹介する特徴を理解して、効果的なマーケティングを展開しましょう。
ミレニアル世代の特徴
ミレニアル世代の特徴として
- デジタルネイティブである
- 人や仲間とのつながりを重要視する
- ワークライフバランスを重視する
- 社会問題への関心や社会への貢献の意識が高い
などが挙げられます。
1つずつ分かりやすく見ていきましょう。
デジタルネイティブである
ミレニアル世代の一番の特徴は、デジタルネイティブと呼ばれる世代であるということです。
デジタルネイティブとは、生まれた時、物心がつく頃には、パソコンや携帯電話、スマートフォンがあり、インターネットをはじめとしたIT技術が普及した社会の中で育った人たちのことをいいます。
デジタルネイティブであるミレニアル世代は、何か知りたいことがある場合、人に聞くよりパソコンやスマートフォンで情報検索をしたり、ツイッターやインスタグラムといったSNSから知りたい情報を探したりします。
人や仲間とのつながりを重要視する
ミレニアル世代以前の世代での仲間とは、直接会う知人・友人を意味していましたが、ミレニアル世代での仲間とは、直接会ったことがないけれど趣味や価値観が共通する人を意味します。
共通の趣味や価値観でつながりのあるSNSでの友人・知人を仲間として認識し、重要視するのもミレニアル世代の特徴といえます。
ワークライフバランスを重視する
ミレニアル世代はワークライフバランスを重視する傾向にあります。
そのため、仕事も収入ではなく、在宅勤務やフレックスタイム制といった柔軟性に富んだ働き方や福利厚生から選ぶ人も多く、これまでの世代のように所属する企業への帰属意識がそれほど高くない傾向にあります。
また、より自由な働き方を求めて起業したり、フリーランスで働くことを選択する人も多いのも特徴です。
社会問題への関心や社会への貢献意識が高い
SNSを通じた人や仲間とのつながりを重視するミレニアル世代は、社会問題への関心や社会への貢献意識が高いともいわれています。
この理由として、ミレニアル世代が2001年のアメリカ同時多発テロ事件や2011年の東日本大震災をはじめとしたいくつもの災害や社会問題中で育ったことが関係しているといわれています。
ミレニアル世代でのマーケティングのポイント
ミレニアル世代に対するマーケティングのポイントは
- SNSの活用
- コスパ重視
- 自由と安定
- モノ重視よりコト重視
です。
SNSの活用
ミレニアル世代は、デジタルネイティブ世代だからこそ、欲しい情報をSNSで検索します。
該当広告は見なくてもWeb広告は見る、という人や買い物はネットショップでしているという人も多くいます。
また、インフルエンサーが使用していたり、紹介していたことがきっかけとなって商品を購入することも少なくありません。
つまり、ミレニアル世代へのマーケティングに、SNSは外すことができないといえるでしょう。
コスパ重視
ミレニアル世代は、見栄よりコスパを重視する傾向があります。
いかにコスパ良くオシャレを楽しむか、機能性・実用性の高い商品をプチプラで見付けること、が大切です。
コスパがよいと評判の商品・サービスには惜しみなくお金を出すため、ミレニアル世代をターゲットに商品開発をする場合は、見栄よりコスパを重視するといいでしょう。
「自由」と「安定」
ミレニアル世代は自由と安定を好みます。
そのため、ミレニアル世代に対して企業然とした内容のマーケティングをすると堅苦しいイメージを与えてしまい、思ったような効果が得られない可能性があります。
商品・サービスを提供する際には、親しみやすく自由度があると思われる工夫をこらすことがおすすめです。
企業が商品に関する投稿を行うのではなく、SNS上で大きな影響力を持ったユーザー(インフルエンサー)に投稿を代行してもらったり、マーケティングのアドバイザーになってもらったりするなどしてもよいでしょう。
モノ消費よりもコト消費
物心ついたときにはモノが充実・充足していたミレニアル世代では、ミニマリズムを重視する暮らしが好まれています。
また、バブル世代と比べてモノへの所有欲が低いため、ブランド品などの「モノ消費」よりも旅行や体験、ボランティア活動などの「コト消費」に消費価値を見出す傾向があります。
モノへの所有欲が低く、生活に必要な「部屋」や「車などの乗り物」もシェアエリングエコノミーやサブスクリプションサービスで十分満足する人が多いため、ミレニアル世代へのマーケティングではシェアエリングに重きを置いた戦略をとることも有効です。
まとめ
これからの消費活動の中心になるとされるミレニアル世代。
その価値観は、これまでの世代と異なります。
ミレニアル世代に対して効果的なマーケティングを行っていくためには、ミレニアル世代の特徴や消費行動を理解することがカギとなるでしょう。
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参考