なぜログ分析がマーケティングに役立つのか

「ログ分析は、ネット通販などのEコマース向けの技術」と思っていませんか?

ログ分析で得た情報は攻めのマーケティングでも守りのマーケティングでも使われますが、デジタル・マーケティングが当たり前の時代になり、ログ分析は、一般的なマーケティングでも重宝されるようになりました。

リアル店舗でも、ログ分析を使うことで他店と差別化できるかもしれません。

まだログ分析を業務に利用していないマーケターは、導入を急ぐといいでしょう。

そもそもログとは、ログ分析とは

そもそも、「ログ」とはコンピュータ操作やネット閲覧、通信内容などを記録したデータのことです。

例えば、「まとめ記事サイトのバナー広告をクリックして公式サイトに飛び、そこで商品を購入した」という情報がログになります。

ログ分析をすることで、コンピュータ・ユーザーやサイト閲覧者の「IT行動」や「ネット行動」を見える化することができます。

では、IT・ネット行動の分析は、マーケティングにどのように活かされるのでしょうか。

ログ分析とマーケティングは相性がよい

ログ分析がマーケティングに使われるようになったのは、消費者の購買行動がIT化、ネット化してきたためです。

Eコマースでは当然、購買行動がIT・ネット化していますが、リアル店舗の顧客の購買行動もIT・ネット化しています。

例えば、ある客が店の開店時間をスマホで調べる行為も、スマホというIT機器をネットにつないで調べているので、IT・ネット化した購買行動とみなすことができます。

そして、リアル店舗を訪れようとしている客が、その店の口コミ情報をネットの掲示板でチェックしたり、商品を企業の公式サイトで確認したりすることは当たり前の光景になっています。

口コミが悪く、公式サイトにほしい商品がなかったら、その客は来店を中止するでしょう。

これはIT・ネットによって、購買行動が修正されたことになります。

購買行動の修正は、マーケターの関心事のはずです。

そこで、IT・ネット行動を監視すること、つまりログ分析が、マーケターの仕事になるわけです。

ログ分析とマーケティングの相性はとてもよい、といえるでしょう。

ログ分析はマーケティングの確度を高める

現代マーケティングではエビデンス(根拠、証拠)が求められますが、ログ分析の結果はエビデンスそのものです。

そして、ログ分析は、潜在顧客を積極的に取りに行く攻めのマーケティングにも、既存客の満足度を高める守りのマーケティングにも使えます。

攻めと守りの2方向からマーケティングを展開することで「隙」がなくなります。

つまり、ログ分析によってマーケティングの確度が高まるわけです。

ログ分析 マーケティング

ログ分析が攻めのマーケティングと守りのマーケティングをどのようにつくっていくのか、詳しくみていきましょう。

 デジタル・マーケティングの第一歩

ログ分析を攻めのマーケティングにも守りのマーケティングにも使えるのは、デジタル・マーケティングが進化したからです。

デジタル・マーケティングを進めると、例えば広告投資を最適化することができます。デジタル・マーケティングを行えば、反響が大きかった広告媒体や、ブランド価値を高めた広告、売上に貢献した広告が「一目で」わかるようになります。

その結果、有益な広告を強化して、無駄な広告を削ることができるのです。

このように、デジタル・マーケティングは、マーケティングの効率化と生産性の向上を同時に達成します。

そのお陰で、マーケターは、攻めと守りの2方向マーケティングができるようになるのです。

潜在顧客像が浮かびあがる

マーケターにとって、潜在顧客の発掘は難問でありながら重要業務になっていますが、ログ分析をすると潜在顧客像が浮かび上がってくるので、その難問をクリアすることができます。

ログ分析のひとつに、Web行動データ分析があります。

ある消費者の購買履歴やサイトの移動経路を分析するWeb行動データ分析をすれば、その消費者の興味や趣味、購買パターンがみえてきます。

自社の商品が、消費者の興味や趣味、購買パターンにマッチすれば、その消費者は潜在顧客になります。

ログデータと一緒に個人情報も入手できれば、潜在顧客にダイレクトにアプローチできますが、個人情報の入手は簡単ではありません。

しかし、個人情報が含まれていない購買履歴やサイトの移動経路のデータであっても、「自社商品を求める潜在顧客がいる」ことや、「自社商品を改良すれば潜在顧客になり得る消費者がいる」ことを確認できれば、マーケティング戦略が立てやすくなります。

既存客の満足度を高めることができる

既存客のログを分析すると、優良顧客とそうでない顧客をわけることができます。これができるだけで、優良顧客を優先したマーケティング・キャンペーンを打ち出すことができます。

また、AI(人工知能)を使って大量のログデータを分析すれば、優良顧客1人ひとりの購買パターンや好みなどを把握できるようになります。

つまり、A様に対してA様専用のキャンペーンを展開できるようになるわけです。

消費者は、個人情報の漏洩に敏感になっていますが、自分がリピーターになっている店には「自分のことをもっと知ってもらいたい」と思っています。そして優良顧客は常に、「よりよい接客を受けたら、もっと買いたい」とも考えています。

ログ分析を使うと既存客をより深く理解できるようになるので、守りのマーケティングが磨かれていきます。

まとめ~ログ分析の導入は難しくはない

ログ分析はEC分野で普通に行われているものです。

そのため、リアル店舗でビジネスをしている企業がログ分析をマーケティングに導入することは難しいものではなく、多くのデータ会社が、非ネット型企業にもログ分析サービスを提供しています。

マーケターは、「ログ分析をしてマーケティングの確度を上げなければならない」という危機感を持ち、ログ分析をマーケティングに導入しましょう。


<参考>

  1. ログ(コトバンク)
    https://kotobank.jp/word/log-663278
  2. ログ分析(コトバンク)
    https://kotobank.jp/word/%E3%83%AD%E3%82%B0%E5%88%86%E6%9E%90-1703995
  3. デジタルマーケティングにおけるアクセス解​​析​の位置付けとは?(デジタルマーケティングジャーナル)
    https://dmj.underworks.co.jp/2013/11/18/accesslog/
  4. 行動データと顧客IDをひもづける(xross data)
    https://www.xdata.jp/blogs/service/20130821.html
  5. 購買履歴や移動経路、Web閲覧などのデータを活用 消費者の行動データから潜在顧客を見つけ出す(アドタイ)
    https://www.advertimes.com/20190802/article296126/