KJ法 アプリ

情報整理術と発想法のKJ法がアプリになった「IT化で利便性アップ」

1960年代に誕生した、情報整理術であり発想法でもあるKJ法は、半世紀以上経過した現在でも、ビジネスや大学の講義のグループワークなどで活用されています。

KJ法は本来、紙製のカードに情報を書き込んでいくのですが、今はKJ法を実行できるアプリが多数リリースされています。

この記事では、6つのKJ法アプリを紹介します。

本来のKJ法は紙のカードに情報を記載する

デジタル化されたKJ法アプリを紹介する前に、アナログ版の本来のKJ法を解説していきます。

1枚のカードには1つの情報しか書かない

KJ法は、大量の情報を整理して、発想のヒントを得る手法です。

KJ法ではまず、大量の情報を集めます。情報量を多ければ多いほどよいとされています。

情報が出そろったら、そのすべてをカードに記入していきます。

このときのポイントが、1つの情報を1枚のカードに書くこと。

例えば「A店は女性客が多く、客単価は他店より高い」という情報があったら、2枚のカードを使って、1枚に「A店は女性客が多い」と書き、もう1枚に「A店の客単価は全店舗のなかで最高額」と書きます。

すべての情報をカードに書き写したら、情報カードを同じ種類や似た傾向ごとにグループにわけていきます。

その後、情報グループどうしの関係性をみつけ、図解していきます。

「情報グループどうしの関係性をみつける」とは、例えば「女性客に関する情報グループ」は「スイーツの売上高に関する情報グループ」と密接に関係がある、といったことを探す作業。

関係性を整理しておけば、会議でスイーツの売上を上げる方法を考えるとき、「スイーツの売上高に関する情報グループ」内の情報を確認したあとに、すぐに「女性客に関する情報グループ」内の情報をチェックすることができます。

KJ法アプリは、この作業をコンピュータ・システムを使ってパソコン上、またはスマホ上で行います。

Lucidchart

Lucidchartの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:Lucid(本社:アメリカ)https://lucid.co/about
●料金:個人利用月800円、グループ利用1人月1,000円など(無料版あり)
●申し込みなどのURL:https://lucid.app/ja/pricing/lucidchart#/pricing

Lucidchartは、ビジネス・チャット・サービスの1つで、テキスト、資料、図、画像などを社内やチームで共有することができるもの。クラウドを使っています。

Lucidchartは情報やデータを可視化するのが得意で、以下のようなビジュアルが得られます。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, ダイアグラム

自動的に生成された説明

1つひとつの作業がチャート化され、それぞれの作業について、メンバーがコメントすることができます。

メンバーのコメントが集まれば、それがKJ法で作成する情報グループの1つになります。またチャートは情報グループの関係性を示しているので、これもKJ法を実行していることになります。

Microsoft Whiteboard

Microsoft Whiteboardの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:マイクロソフト(本社:アメリカ)
●料金:Microsoft 365 Personalなどのサブスクリプションで利用できる。Microsoft 365 Personalは年12,984円でOfficeなども使える。
●申し込みなどのURL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-whiteboard/digital-whiteboard-app

Microsoft Whiteboardは、マイクロソフトが提供するオンライン会議サービスです。

Microsoft Whiteboardのビジュアルは以下のようになっています。参加者全員が、自分のパソコンでこの画面を共有できます。

テキスト

中程度の精度で自動的に生成された説明

電子ホワイトボード上に、電子付箋を自由に貼り付けることができるので、KJ法をそのまま実行することが可能。

また、手書き感覚で書き足すことができるので、リアルのホワイトボードに近い使い方ができます。

SimpleMind

SimpleMindの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:ModelMaker Tools – SimpleApps とxpt Software & Consulting B.V.(本社:いずれもオランダ)https://simplemind.eu/privacy-policy/
●料金:3,680円(無料版あり)
●申し込みなどのURL:https://apps.apple.com/jp/app/simplemind-lite/id439654198?mt=12

SimpleMindはマインドマップを簡単につくることができるアプリです。

KJ法とは異なりますが、マインドマップは複数の情報を関連づけていく点がKJ法と似ています。

SimpleMindの画像はこのようになっています。

ダイアグラム

自動的に生成された説明

Mindly

Mindlyの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:dripgrind Oy(本社:フィンランド)http://www.mindlyapp.com/files/privacy_policy.pdf
●料金:860円(無料版あり)
●申し込みなどのURL:https://apps.apple.com/jp/app/mindly-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0/id771221376

Mindlyはスマホ向けアプリで、個人で使うことを想定しています。

用途は●考えの整理●アイデアの蓄積●スピーチの準備●会議の準備など、となっています。

ビジュアルがよくデザインされていて、とても綺麗です。

グラフ, バブル チャート

自動的に生成された説明

ここでは「Coffee Benefits(コーヒーを飲むメリット)」というメーンテーマを中心におき、それに関連するサブテーマである「Stimulates(刺激)」「Nutrients(栄養素)」「Prevents(予防効果)」を周囲に置いています。

これにより、コーヒーを飲むメリットは3つあり、その内容がどのようなものなのか、ひと目でわかります。

さらに、サブテーマにさらに補足する情報があれば、線で結んでいきます。これも一種のマインドマップといえます。

メーンテーマ、サブテーマ、補足情報を、すべて円でデザインしているところに遊び心が感じられ、楽しく使えそうです。

Inko

Inkoの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:Creaceed S.R.L.(本社:ベルギー)https://creaceed.com/aboutus
●料金:月200円から(無料版あり)
●申し込みなどのURL:https://apps.apple.com/jp/app/inko-interactive-whiteboard/id1344902057#?platform=ipad

Inkoは手描きのイラストなどを多用するときに便利なデジタル・ホワイトボードです。

参加者の1人がInkoの画面上にイラストやグラフを描けば、その画像を参加者全員で共有することができます。

下記の画像はiPhone上のInkoのビジュアルです。

手描きイラストをかなり忠実に再現できていることがわかります。フランクな話し合いからよいアイデアが生まれることがあるので、Inkoは重宝できそうなアプリといえます。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

ロイロノート

ロイロノートの基本情報は次のとおりです。

●提供会社:株式会社LoiLo(本社:神奈川県横浜市)
●料金:年6,600円(無料版あり)
●申し込みなどのURL:https://n.loilo.tv/ja/purchase

ロイロノートは学校の授業で使うことを想定したアプリです。

ロイロノートでできることは次のとおりです。

●教材を全生徒に配布する
●生徒の回答を回収する
●双方向で学習する
●生徒の理解度を管理する
●画像や動画を編集して共有する

教師がデジタルカードに文章を書き込んで、生徒全員に配布したり、画像やテキストを「資料箱」に入れておけば、生徒たちがそこから自由に取り出して閲覧することができます。

ロイロノートを使えば、KJ法をそのままオンライン空間で実行することが可能。

ロイロノートのビジュアルはとてもシンプルです。

以下の画像は、サインペンとチョークの集合関係図を作成しているところです。

文字入力をするときは、画面上にキーボードが現れます。

パソコンの画面

自動的に生成された説明

そして以下のような集合関係図を簡単に作成できます。

ダイアグラム

自動的に生成された説明

この集合関係図を生徒たちに送信すれば、教師はこの画面を使って授業をすることができます。

まとめ~KJ法はIT化でさらに便利に

アナログ生まれのKJ法がIT化されてアプリになり、さらに便利になりました。

これはITの功績であると同時に、KJ法の優秀さを示しています。

大量の情報群のなかの1つひとつの情報を1枚のカードに書いていき、その情報カードを整理することで情報整理をする手法は、単純なだけに確実に作業を遂行できます。KJ法は普遍的な価値を持っているといえるでしょう。

ここで紹介したアプリは、アナログ版の元祖KJ法を単にIT化しただけでなく、機能アップも果たしています。KJ法アプリを使いこなすことで、仕事の効率化はかなり進むはずです。

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