ジオターゲティング

【ジオマーケティング】位置情報を活用してマーケティング効果を高めよう

ジオターゲティングとは、位置情報を活用したマーケテイング手法です。

限られた地域へのピンポイントのマーケテイングを可能とし、実店舗の来客数を増やす効果があるとして企業から注目を集めている手法であるジオマーケティング。

今回は、ジオターゲティングの概要やメリット、実施における注意点と活用例を紹介します。

理解しやすい内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

ジオターゲティングとは

ジオターゲティング

ジオターゲティングとは、位置情報サービスを利用したマーケテイングのこと。

GPS情報やWi-Fiの利用状況から、現在地だけでなく住所や移動ルートを把握し、その情報をさまざまなマーケテイング活動に活用するというものです。

ジオターゲティング自体は以前からありましたが、注目されるようになったのは最近のこと。

そこには、スマートフォンの普及とGPSやWi-Fiなどによる位置情報取得技術の精度が高まったことが関係しています。

携帯電話などで位置情報が得られるということは多くの人が知っている事ですが、この位置情報は、近年、デバイスが高性能化したりしたことによって、より正確なものとなりました。

そして、小売業ではAmazonなどのネットショッピングを利用する人も増えていますが、それに伴い、実店舗ではネットにはない「地域性」を重視し、位置情報を利用するジオマーケティングの活用が進んでいるのです

ジオターゲティングを広告に用いることでできることとは

ジオターゲティングを広告に用いると、よりターゲットを絞った効果的なマーケテイング活動が可能になります。

また、このジオマーケティングを広告に活用すれば、コスト面でのメリットや広告精度を高めることができる、地域性の高いコンテンツを配信できる、ということなどがあります。

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

ピンポイントのユーザーに対する広告配信

位置情報取得技術が向上したことで、ユーザーが今いる位置の情報だけでなく「いつ・どのように」移動したかを取得できるようになりました。

こういった情報を分析することによって、電気店から中古PC販売店を覗いたユーザーに対しては、PCのお得情報や周辺機器の広告を配信する、ユーザーの普段の行動範囲や行動パターンから、興味がありそうな周辺店舗のチラシを配信する、など、ピンポイントのユーザーに対する広告配信が可能となります。

特定のルートで移動し行動した人にのみ広告を配信するので、効率的なマーケテイング活動が可能になるといえるでしょう。

データの分析で広告精度を高める

ジオターゲティングは、位置情報だけでなく他の情報の組み合わせることでさらに威力を発揮します。

先ほどのPCショップの例でいうと、「PCショップを頻繁に覗いている」+「格安PCショップの情報を閲覧している」となれば、中古格安モデルの広告を配信することで来店確率アップを狙う、となります。

また、年代や性別などのデータとも組み合わせ可能で、それぞれに合った商品やサービスの広告を配布し来店を促すこともできます。

このようにジオターゲティングでは、位置情報に限らずさまざまなデータを分析し活用することで、より精度の高い広告を配信することができるのです。

コスト削減

チラシを配るには印刷費や実際に配る人件費が、そして、Web広告は表示回数や時間によって費用がかかるなど、広告にはコストがかかります。

多くの人に広告すればするほどそのコストは膨らみますが、ジオターゲティングでは、位置情報をベースとしたピンポイントでの広告配信が可能です。

つまり、ジオターゲティングを用いることで、コストを掛け過ぎずに広告を配信することができるのです。

ジオターゲティングを極めれば、最高レベルのコストパフォーマンスで宣伝活動が可能になるといえるでしょう。

地域性の強いコンテンツが配信できる

ジオターゲティングのメリットとして、地域性の強いコンテンツが配信できるということが挙げられます。

地域性が強いコンテンツを配信することができれば、広告のもつ具体性を高めてくれます。

たとえば、あなたが渋谷駅にいた場合に「中古PCがお買い得!〇〇電気!」と書かれた広告と、「中古PCがお買い得!〇〇電気 渋谷店」の広告を見た場合、後者の方が店舗に足を運びたくなるでしょう。

つまり、「渋谷店」というワードを出したことによって地域性が強くなると同時に、広告のもつ具体性をアップしているのです。

地域住民が持つ特性を分析すれば、地域の人の心に響く広告を配信できるようにもなるといえます。

ジオターゲティングを利用し磨き上げることで、地域が強く具体的で独創的な広告を配信できるようになるといえるでしょう。

ジオターゲティングのポイント

地域や行動に限定することで、効果的な宣伝が可能になる手法であるジオターゲティング。

実際にジオターゲティングを用いる際に必要なポイントを3つ紹介します。

目的を明確に

前述したとおり、位置情報を活用したジオターゲティングは、実店舗での販売を行う企業に多く活用されていますが、そこで大切なのが目的を明確にしておくということ。

最終的に得たい成果をはっきりさせておかないと、マーケテイングが成功したかどうかが分からないということになってしまいます。

ジオターゲティングは、配信した広告がどれだけ見られたのか、ということと、実際の来場者数を比較することができます。

そして、その情報をもとに広告の精度を上げたりキャンペーンを実施したりなどの施策に繋げることができる手法です。

目的を明確にすることで、より効果的なマーケテイング活動ができるようになるでしょう。

配信条件をしっかり考える

ジオターゲティングでは、特定エリアに住んでいる人や特定の行動をした人などに広告を配信できます。

ここで重要になるのが配信条件です。

先ほど挙げたPCの例でいうと、「近くの家電量販店に行った人」全てに広告を配信すると、あまりに広すぎるといえます。

なぜなら、家電量販店にはPCに限らず冷蔵庫や洗濯機、日用品などさまざまな商品が販売されているため、何を目的に訪れたかがわからないからです。

また、PC専門店がない地域で「PC専門店に5箇所以上行った人」としてしまうと、該当する人が無くなってしまいます。

つまりジオターゲティングの条件は、広すぎても狭すぎても効果がでないということなのです。

効果が出る配信条件を設けるには、自店がある地域の特性を理解した上で売りたい商品に適合した条件を設定することが必要といえます。

適切なKPIに沿って運用

KPIとは、業績を評価するための重要な目標値のことです。

先ほどジオターゲティングの目的は、来店者数の増加という解説をしました。

しかし、ジオターゲティング広告で定めるべき目標値(KPI)は来場者数でも、売上でもありません。

なぜならジオターゲティング広告は、あくまで情報を広めるための広告だからです。

したがって、広告のクリック率や表示回数が目指すべき数値ということになります。

「売上アップのためにどのくらい来店者数を増やして、そのためにどれだけの表示回数が必要なのか」

これらをしっかり計算できてこそ、ジオターゲティングを始めとするさまざまな広告の効果を把握できるといえます。

ジオターゲティングの事例

ジオターゲティングの仕組み自体は簡単なものですが、活用するためにはそれなりのスキルが求められます。

ここからは、実際にジオターゲティングを活用して成功した例を紹介します。

イトーヨーカドー

スーパーマーケット大手のイトーヨーカドー(今はセブン&アイHDの子会社)では、オトクに買い物ができる「ハッピーデー」を宣伝する動画広告を配信しています。

そのターゲットを「1都3県の女性」から、「1都3県に存在する店舗の商圏5km内の買い物客でスーパーやドラッグストアのチラシ閲覧者」に変更。

すると、動画を最後まで見る人の割合が1.6倍にアップし、キャンペーンサイトへのアクセス率も約2倍に上昇したのです。

ジオターゲティングによって、広告を効率よく配信する代表例といえるでしょう。

TRAVEL JAPAN

外国人向けWi-Fi接続アプリ「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」。

実店舗ではありませんが、TRAVEL JAPAN でもジオターゲティングを活用しています。

TRAVEL JAPAN は、アプリをダウンロードしたユーザーが特定のエリアに入ると、周辺の観光地やお店などからメッセージが送られるという仕組みになっていて、外国人へのアプローチに苦戦する多くの観光地に注目されています。

1施設だけでなく、地域の活性化に役立つジオターゲティングの事例といえるでしょう

まとめ

ITテクノロジーの発展によって、実店舗を持つ商売の多くは苦戦が続いています。

そこで注目されているのが位置情報をマーケテイングに活用する、ジオターゲティングという手法です。

位置情報を活かしユーザーの嗜好を分析するとともに、地域の特性に合わせた広告を配信することで来店者数を増やすことができますが、うまく活用するためにはしっかりとしたマーケテイングスキルを要するので注意が必要です。

この記事で紹介した内容を参考に、ぜひ役立ててみてください。


参考