アクセス解析

アクセス解析でわかる事とは?【分析手順を大公開】

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

企業が利益を生むWebサイトやネットコンテンツ、ECサイト(以下、サイト)を作成するには、アクセス解析が欠かせません。アクセス解析の基礎知識について紹介します。

サイトの閲覧者が商品を購入したり資料を請求したり、会員登録したりするコンバージョン(CV、閲覧者のポジティブな行動)は、企業がサイトを運営する最大の目的となります。アクセス解析をすればCV数やCV率がわかります。

つまりアクセス解析をすることで、ビジネスにつながるサイトになっているかどうかがわかるのです。

サイトを使わないビジネスやマーケティングのほうが珍しくなっている現代では、アクセス解析によってビジネスもマーケティングも進化させることができます。

アクセス解析とは、その目的とは

企業にとってのサイトは、CVを得る営業・販売ツールであると同時に、広告でもあります。そのため多くの企業が、自社のサイトに製品PRだけでなく有益情報を掲載するなどして、コンテンツとしての価値を高めようとしています。

最近は読み物コンテンツとして記事体広告(記事の体裁を整えた広告)を載せるだけでなく、あえて自社に不利になる内容を削除しない客観的な記事や完全なニュース記事を公式ホームページに掲載する企業もあります。

広告主がテレビCMを出すときに視聴率が高い番組を選ぶように、サイトの広告効果を高めるには多くの人に閲覧してもらう必要があります。

ビジネスサイトを作成した以上、そのサイトがどのようにみられているかも調査したほうがよいのです。

つまりアクセス解析とは、テレビ番組の視聴率調査のようなものです。

アクセス解析でわかること

アクセス解析をすると、CVの高いページと低いページがわかります。サイトは陳腐化するので、サイトを立ち上げた翌日から改修方針を考え、適宜編集し直していく必要があります。そしてサイトの編集方針は、CVの高いページを増やし、低いページを改善すること、になります。

アクセス解析ではCV以外にも、閲覧者が使用しているデバイス(パソコンなのかスマホなのか)や、流入元(対象サイトにどのようにたどりついたか)などがわかります。閲覧者の行動がわかれば、閲覧者をCVが高いページに誘導する手段を検討できます。

この点については後でまた詳しく解説します。

KGIとKPIをしっかり定める

アクセス解析はあくまで解析にすぎません。したがって解析結果を分析する必要があります。サイトの状況を分析するために、アクセス解析を実施するのです。

そして分析を効果的に行うには、事前にKGIとKPIをしっかり定めておかなければなりません。

簡単にKGIは最終目標、KPIは経過目標と理解していてもかまいません。

例えばECサイトであれば、KGIは売上高の向上であり、KPIはリピーターの増加や初購入者の確保となります。

ネットコンテンツであれば、KGIは企業ブランドを高めることであり、KPIは読者を増やすことや閲覧時間を長くすることなどになります。

アクセス解析は社内のエンジニアや外部業者に任せることができますが、解析結果の分析は経営者や幹部社員、CVに責任を持つ人が行うべきでしょう。そして経営者、幹部社員、CV責任者は、自分たちでKGIとKPIを定めておかないと、「儲かるサイトづくり」につながる分析をすることはできません。

アクセス解析は、KGIとKPIに近付く方法を探すために行う、ともいえるのです。

アクセス解析のツール

アクセス解析で最も知名度が高いのは、グーグルアナリティクスでしょう。「あの」グーグルが運営しているので安心できますし、無料です。

使い方は簡単で、下記のURLからグーグルアナリティックに申し込み、自社のサイトに「トラッキングコード」を貼り付けるだけです。

グーグルアナリティクスのURL:

https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?authuser=0#/provision

そのコードを貼り付けることで、グーグルがサイトの訪問者の行動を追跡できるようになります。グーグルはすぐにアクセス解析の結果をユーザーに知らせます。

そのほか、さまざまな企業が有料でアクセス解析を実施しています。

アクセス解析を外部の業者に依頼すると、KGIやKPIに合致した分析もしてもらえます。なかには「サイトコンサルティング」のサービスを提供している企業もあり、サイトの編集方針のアドバイスを受けられます。

アクセス解析の分析方法

アクセス解析で得られた様々なデータは、次のような方法で分析進めます。

アクセス解析で得られるデータには

「閲覧者数(訪問者数)」

「CV率」

「閲覧数(ページビュー数)」

「新規ユーザー割合」

「直帰率(1ページみただけで離脱した割合)」

「平均閲覧(滞在)時間」

「流入元」

「参照元」

「検索キーワード」

などがあります。

1つひとつのデータに一喜一憂するのは無意味です。平均閲覧時間が長いことは確かに記事の筆者には喜ばしいことですが、その理由が特定できないとCVに有効なサイトづくりにつながりません。

重要なのは、複数のデータを組み合わせて分析することです。

例えば、ある検索キーワードで流入してきた人の直帰率が高いことがわかったとします。そのことにより、勘違いで流入している人が多いことがわかります。このままではいくら閲覧者数が増えても収益につながらないので、潜在顧客が使いそうな検索キーワードで流入するサイトに編集し直す必要があります。

参照元も重要な情報です。閲覧者が参照元サイトを参照したことで対象サイトに遷移してきた場合、参照元には閲覧者を増やすヒントが隠されているかもしれないからです。

特定の参照元が特別多い場合、その参照元サイトを分析しなければなりません。参照元サイトの閲覧者が自社のサイトに遷移したくなる「気持ち」がわかれば、新しいコンテンツをつくるといった対策を打ち出すことができます。

ランディングページの直帰率の確認も大切です。閲覧者が最初に開くページのことをランディングページというのですが、このページの直帰率が高いと(つまりサイト内を回遊しない閲覧者が多いと)、致命傷になりかねません。

直帰率が徐々に上昇していることがわかれば、ランディングページの刷新時期を決めることができます。

ランディングページの訪問者数が増え直帰率が低下したら、次は閲覧者の導線を確認します。閲覧者が企業の狙いとおりに遷移していなければ、改善していく必要があります。

そしてCVに貢献しているページとそうでないページを割り出し、さらにCVを増やすサイトづくりを模索していきます。

まとめ~編集できていないサイトは多い

いわゆる「増改築」を繰り返している企業サイトは、カオス状態に陥っていることが少なくありません。方針がないままコンテンツを増やしたり、サイトの編集者が固定しなかったりすると、いつか収集がつかなくなるでしょう。

混乱しているサイトを整理するときにも、アクセス解析は重要です。閲覧者数もCVへの貢献度も低いページは、思い切って削除してしまいましょう。

しかしなかには、閲覧者数は少ないものの、なぜかCVへの貢献度が高いページもあります。そのページを捨てるわけにはいかないので、アクセス解析で得られたデータの分析は慎重に行う必要があります。

 


<参考>

【直帰率改善】ページの直帰率を下げ、サイト内を回遊させる方法(デジ研)
https://digital-marketing.jp/seo/improvement-bounce-rate/
サイトのトラフィック分析を 3 ステップで開始できます(グーグルアナリティクス)
https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?authuser=0#/provision
本質を理解して正しく活用したい、「KGI」と「KPI」(innova)
https://innova-jp.com/kgi-kpi/
アクセス解析の方法を解説|Webサイトの最適化・KPI/KGI設定・分析ステップ(Kaizen Platform)
https://boxil.jp/corp/kaizenplatform/mag/a26/