わかりやすいアンケート結果のまとめ方とは【簡単解説!】

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「アンケート結果を分かりやすくまとめる方法を知りたい!」
「アンケート結果を効果的に活用できるために、集計やレポートで気を付けることってあるの?」
と思われたことがある方も多いのではないでしょうか?

アンケートとは、マーケティングリサーチ手法のひとつで、多くの消費者に同じ質問をしてデータを収集する調査のこと。

アンケートで収集したデータをマーケティングに効果的に活用するためには、集計とレポートの作成がポイントであり、アンケート結果の集計やレポートの作成時には工夫が必要です。

 

アンケート結果の集計やレポートの作成がうまくいかないと、

・集計したアンケート結果の分析で失敗してしまい、レポートにまとめた内容に消費者の意見が正しく反映されていなかった

・アンケート結果を基に商品を開発したが、消費者のニーズとずれているようで売り上げが伸びない

というようなケースにもなりかねません。

この記事では、アンケート業務の流れと集計時のポイント、レポート作成で気を付けることを紹介します。

 

アンケート業務の流れ

まずは、アンケートを効果的なものにするために、基本的な業務の流れを理解しておきましょう。

マーケティングリサーチにおいて、アンケート業務は

  • アンケートの目的とゴールを明確にする
  • アンケートの種類を決める
  • アンケートフォームを作成する
  • アンケートを実施する
  • アンケート結果を集計し、分析する
  • 集計したアンケート結果をレポートにする

という6つの流れでおこないます。

それぞれの手順について、分かりやすく簡単に紹介します。

流れ1:アンケートの目的、ゴール、目標を明確にする

アンケート業務では、始めに

  • 目的:アンケートを行う理由
  • ゴール:目的を達成するための最終的な結果
  • 目標:ゴールを達成するための目印

を明確します。

流れ2:アンケートの種類を決める

明確にした「目的」「ゴール」「目標」を元に、ターゲットや必要なサンプル数、アンケートのフォーマットを決めます。
これらが決まれば、調査方法や、質問内容と質問の数、順番などを決めていきます。

流れ3:アンケートを作成する

調査対象者に回答してもらうためのアンケートを作成します。
現在はのトレンドはWEB調査ですが、ターゲットや質問内容によって適切なアンケート方法を選ぶようにしましょう。

流れ4:アンケートを実施する

作成したアンケートを元に、実際にアンケート調査を実施しましょう。

流れ5:アンケート結果を集計し、分析する

実施したアンケートを回収したら、アンケート結果を読み解きやすくするために集計、分析を行います。
適切な集計手法を選ぶことで、全体像や、属性ごとの傾向を把握しやすくなります。

流れ6:集計したアンケート結果をレポートにする

集計、分析したアンケート結果を、レポートにまとめます。
視覚的に分かりやすくするために、グラフを使うなどの工夫をしましょう。

アンケートのまとめ方におけるポイント

アンケート業務の流れを理解してもらったところで、まとめ方のポイントとご紹介します。
アンケートの集計、分析をより有益なものにするためには、

  • アンケート項目を「単一回答」で設計する
  • 適切な集計方法で集計する

という2点が重要になります。これらについて、さらに解説していきます。

アンケート項目を「単一回答」で設計する

集計しやすいアンケートを実施するためには、「単一回答」でアンケートを設計しましょう。
単一回答とは、質問に対する回答を複数の選択肢から1つだけ選択するものです。

 

あり、回答率の向上や集計側がまとめやすくなるといったメリットがあります。

回答に自由記述が含まれていて、回答数が1000件あるようなアンケートでは、集計する側の負担が大きくなってしまいます。
単一回答であれば、アンケートをまとめる手間が軽減されるとともに、集計手法を使った分析も可能です。

適切な集計方法で集計する

アンケートの集計方法では

  • 単純集計
  • クロス集計

という2つが代表的な方法として知られています。

目的に応じて適切な集計手法を選び、分析の精度を向上させましょう。

単純集計

単純集計とは、アンケート結果の全体像を知ることができる集計方法です。

ひとつひとつの質問に対して、何人がその質問に答えたか(N)と、質問に答えた人のパーセンテージ(%)を集計します。

 

Q2.商品の満足度を1つだけお選びください。 N
1 満足 350 40.4
2 まあまあ満足 120 13.8
3 普通 244 28.1
4 不満 153 17.7
全体 867 100.0

クロス集計

クロス集計とは、単純集計でまとめたアンケート結果に対して、属性や傾向をさらに深堀する集計方法です。

単純集計のデータを、性別、年齢、地域などの質問とクロスさせます。

Q2.商品の満足度

満足 まあまあ

満足

普通 不満
全体 867 350 120 244 153
性別 男性 443 140 70 124 73
女性 424 210 50 120 80
年代 20代 289 100 20 122 53
30代 289 200 80 82 40
40代 289 50 20 40 60

レポート作成における注意点

アンケート結果を集計したら、レポートにまとめていきましょう。

レポートを作成する際は、

  • 目的に合った報告書のスタイルを選ぶ
  • 適切なグラフの種類を選ぶ

という2つの点に注意しましょう。

目的に合った報告書のスタイルを選ぶ

報告書には、目的別に次の3つのタイプがあります。

  • アンケート結果の記録
  • アンケート結果の分析
  • アンケート結果+α

報告書①:アンケート結果の記録 

アンケート結果の記録は、どのようなアンケートに対し、どのような結果が得られたかを記録しておくものであり、社内で共有することが目的です。

レポートに記載する項目は、調査目的、調査対象、実施期間、調査方法、集計結果などがあります。

報告書②:アンケート結果の分析

アンケート結果にグラフやコメントを付けることで、アンケート結果と調査結果から読み取れる内容を社内で共有することが目的です。

分析結果としてコメントや仮説を記載することになりますので、客観的な事実となるアンケート結果と、分析者の解釈となるコメントは区別して報告書に記載する必要があります。

報告書③:アンケート結果+α

アンケート結果に対し、関連する他の情報を付け加えて分析した報告書です。

調査の目的に対し、アンケート結果だけでは不足している情報があれば、他のデータを付け加えて、分析します。

適切なグラフの種類を選ぶ

単純集計またはクロス集計で得たデータを分かりやすくするために、グラフを作成することがあります。

集計方法に合ったグラフを選ぶことで、集計結果が可視化しやすくなります。

  • 単純集計の場合

 ・単一選択:円、帯

 ・複数選択:折れ線、棒

  • クロス集計の場合

 ・単一選択:帯

 ・複数選択:折れ線、棒

間違ったグラフを選んでしまうと、他の担当者に集計結果が伝わりにくくなってしまうので注意しましょう。

まとめ

今回は、マーケティングリサーチのひとつであるアンケートについて、集計とレポートのまとめ方のポイントをご紹介しました。

アンケートを効果的なものにするためには、調査結果を正しく読み解き、次のアクションに繋げることが重要です。

ぜひ、今回ご紹介した方法を実際の業務に役立てていただければ幸いです。