アンケートにおける必要なサンプル数とは?【わかりやすく解説!】

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企業が売上や顧客を拡大するためには、市場に対してアンケートを実施する必要があります。しかし、アンケートは適切な調査対象の数を見極めて調査しなければ意味がありません。アンケートの対象者であるサンプル数が小さいと誤差が大きくなり、大きいとコストがかかります。そのため、コストを抑えながらも正確なアンケート調査を実施するためにどうすべきかを検討しなければいけません。

そこで今回は、アンケートに適切なサンプル数について詳しく解説します。アンケートを実施する前にサンプリングに関するポイントを押さえておきましょう。

この記事は、次のような人にぴったりの内容になっています。

・適切なサンプル数を知りたい人

・アンケートの実施を考えている人

・サンプル数を決定するポイントが気になる人

それではまず、アンケートにおけるサンプリングについて理解を深めていきましょう。

アンケートにおけるサンプリングとは?

アンケートにおけるサンプリングは、試供品を人に配布するプロモーションとはまったくの別物です。簡単にいえば、正確な調査を実施するうえで適切な標本を抽出する選び方がアンケートにおけるサンプリングです。もう少し詳しく解説していきます。

100%完璧で正確なアンケートを実施したい場合は、調査対象全体の母集団を調査する必要があります。しかし、物理的・時間的・費用的に考えても完璧なアンケート調査の実施は不可能でしょう。そこで、効率よく正確な調査を実施するために、アンケートは一般的に母集団の一部を抽出して実施されます。これを標本調査と呼んでいます。

母集団から標本を抽出するにあたって注意すべきなのは、母集団の特性を反映させる選び方を実施することです。何も考えずに母集団から調査対象を抽出してしまっては、せっかくのアンケートが意味をなしません。

母集団の特性を反映させる調査対象を選定することをサンプリングと呼びますが、冒頭で説明したとおり、サンプリングのサンプル数が少ないと誤差が大きくなります。反対にサンプリング数が多いと誤差は小さくなりますが費用がかさんでしまいます。つまり、企業はコストを抑えつつも、自社が必要な正確な情報を得られるアンケート調査を実施することがポイントになるのです。

母集団の数に対して、許容誤差を5%に抑えたアンケートを実施する場合に必要になるサンプル数は以下の通りです。

母集団の人数(人) 必要なサンプル数(人)
100 80
1,000 278
10,000 370
100,000 383
1,000,000 384

以上が母集団の数に対するサンプル数の目安ですが、アンケートにおけるサンプル数の目安には諸説あります。続いては、サンプル数の諸説にどのようなものがあるか見ていきましょう。

アンケートにおいて必要なサンプル数の様々な諸説

アンケートにおいて必要なサンプル数にはさまざまな諸説がありますが、今回は例として次の3つの諸説を紹介します。

・最低100サンプル必要

・50サンプルで十分

・400サンプルが手堅い

それぞれの諸説について、もう少し詳しく解説していきます。

ネット上では、意味があるアンケートを実施したいのであれば、最低100サンプル必要だという諸説があります。この背景には、100サンプル集めれば標本誤差(アンケートの妥当性)を10%に抑えられると考えられていることがあります。

一方、50サンプルで十分だという意見もあるのです。サンプル数が50だと標本誤差は15%ほどに抑えられるとされています。100サンプルを収集するよりも標本誤差が大きくなるので、市場について深く分析するのではなく、大まかに情報を得たい場合やスピーディに調査を実施したい場合は50サンプルでアンケートを実施してもいいでしょう。

さらに、詳細なアンケート調査をしたいのであれば400サンプル用意すると手堅いという指摘もあります。この場合の標本誤差は5%以内になるため、先に紹介した諸説よりも正確な調査が実施できると言えます。統計学では、標本誤差が5%以下だと有意水準であると考えられているので、事業計画や経営戦略など企業の重要な経営判断の材料としてアンケート調査を実施する場合は、最低400サンプルに対して調査を実施すると効果的です。

このように、アンケートに必要なサンプル数にはいろいろな意見があります。では、実際にアンケートを実施する場合、サンプル数をどのように決定すればいいのでしょうか。続いては、アンケートに必要なサンプル数を決めるポイントを紹介していきます。

必要なサンプル数を決めるポイント

先に触れた通り、母集団全体に対してアンケートを実施できるわけではないため、多かれ少なかれサンプリング誤差は発生します。そのため、誤差の許容範囲を考えながらサンプルの数を決定するのが一般的です。

しかし、アンケートにおける誤差を正確に計算するのは難しく、時間がかかってしまいます。そこで多くの場合、サンプリング誤差早見表を利用して必要なサンプル数を決定しています。

誤差早見表は多くのサイトで取り扱われていて、それぞれ数値に若干の違いがあります。ここでも誤差早見表を紹介しておくので、参考程度にチェックしてみましょう。

アンケート サンプル数

求める正確性に応じて必要なサンプル数を決定する

サンプル数を決定する場合は、まずアンケートにどれくらいの正確性を求めるかを考えることが大切です。

必要なサンプル数については諸説あることから分かる通り、アンケート調査に必要なサンプル数は一概に定義できません。よって、アンケート調査にどれくらいの制度を求めるかで必要なサンプル数を決定する必要があります。

どうしても決定できない場合は、先に紹介したサンプリング誤差早見表を見ながら標本誤差を少なく抑えられて、予算内で実施できるサンプル数を選びましょう。

まとめ

アンケートを実施するうえで大切になるのは、調査対象である母集団の中からどれくらいサンプルを取るか決定することです。サンプル数が多いほどより正確な調査が実現できますが、その分コストがかかります。一方、サンプル数が少なければ費用は抑えられますが、調査の正確性が低くなってしまいます。

アンケートに必要なサンプルを決定するにあたって、どのくらいの正確性を求める調査なのかを明確にすることをおすすめします。たとえば、事業の方針や企業の経営にかかわるような重要な調査であれば、コストをかけてでも正確な調査を実施する必要があるでしょう。

今回紹介した内容を踏まえて、適切なサンプル数の決定に役立ててください。

 


<参考>

  1. 「100サンプルあれば十分」「最低400サンプルは必要」・・・アンケートで必要なサンプル数とは?(メールマーケティングのCuenote)
    https://www.cuenote.jp/library/marketing/enq-utilization5.html
  2. #13 意外と知らない?!サンプル数の正しい考え方(市場調査・マーケティングリサーチならR&D)適切なサンプリング数とは?アンケートサンプル数の決め方
    https://www.rad.co.jp/voice/research_column13/
  3. サンプルサイズの決め方(有限会社ブルフィ)
    http://www.blufi.co.jp/archives/24328697.html
  4. 適切なサンプリング数とは?アンケートサンプル数の決め方(Web Research Plusナビ)
    https://www.web-research.net/column/article25/