新規事業 失敗 事例

新規事業を成功させるには|過去の失敗事例4例からそのポイントを解説

新規事業を立ち上げることを検討している人は数多くいますが、新規事業の立ち上げは難しく、失敗することも少なくありません。せっかく立ち上げるなら、ぜひ成功させたいものですが、そのために有効なのが過去の失敗事例を分析すること。

過去の失敗事例を分析することによって、成功するために必要なポイントを知ることが出来るでしょう。本記事では、企業の失敗事例4例について、その原因を解説します。

セブン&アイ「7pay」

2019年8月、セブン&アイは記者会見を開き、同年7月1日からサービスを開始していた「7pay」を同年9月末で廃止すると発表しました。なぜ、誰もが知っている大手であるセブン&アイがこんなに早く撤退、失敗に至ったのでしょうか。

その主な原因として挙げられるのが「不正アクセス」です。そもそも、7payとはキャッシュレス決済の代名詞であるQRコードでの決済サービスのこと。セブン-イレブンという巨大な店舗網を背景としたサービスであり、競合各社にとっては警戒すべき相手だったはずが、サービス開始から数日でハッキングされ、サービスを停止せざるを得ない状況になってしまったのです。

7payが不正アクセスをされてしまった1番の理由は、2段階認証の欠如でした。2段階認証は、認証プロセスを2段階に分けて行われることでアカウント不正利用のリスクを回避する手段として広く利用されている手法のことですが、7payは2段階認証が欠如したセキュリティー対策が不十分な状態でサービスを開始した結果、サービス廃止に至ったのです。

新事業を開始するときは、どのようなリスクヘッジがあるのかをしっかり検討する必要性があるといえるでしょう。

日本トイザらス株式会社

トイザらスというと、誰もが知っているおもちゃ屋さんですが、トイザらスも失敗事例の1つとして挙げられます。トイザらスは、アマゾンを利用したECビジネスをしていましたが、アマゾン内に競合が入ってきたため、自社のECサイトを設立。

しかし、その結果、倒産してしまったのです。トイザらスが倒産に至った1番の理由は、「競合他社の分析の甘さ」です。

自社のECサイトを作る場合、競合他社の分析は欠かせませんが、競合他社に対する分析が甘く、PCDAサイクルが上手くいかなったことにより、売上がなかなか上がらない、という状況に至ったのです。インターネットの普及により、ECサイトでのビジネスには多くの企業が参入し、市場は飽和状態にあります。

その中で自社の商品・サービスを消費者に選択してもらうためには、他社と区別を付けることが重要です。そして、他社との区別をつけるためには他社の分析をしっかりとすることが欠かせません。分析は難しい、と思う方も少なくないと思いますが、今、市場には分析ツールが沢山あります。

これらのツールを活用して他社を分析し、自社の商品・サービスを販売する戦略を立てることが可能となるでしょう。

Google「グーグルグラス」

Google Glassとは、米国Google社が開発した眼鏡型のウエアラブル端末のこと。Google Glassは眼鏡にカメラとマイクを備えたものであり、目の前の風景に文字や映像を重ね合わせて表示したり、ネットワークとの接続してメッセージの送信やネット検索することなどが可能です。スマートメガネと呼ばれることもあり話題を生みましたが、実際に販売されると「役に立たない」「周りから怪しまれる」「プライバシーの侵害だ」などといった厳しい意見が噴出し、開発からわずか3年以内に販売終了しました。

失敗の1番の理由は、プライバシーの侵害であるということ。Google Glassを着用することで勝手に撮影することが可能となるなど、プライバシーへの配慮が不十分であったといえるでしょう。

もっとプライバシーに配慮した設計であれば、便利なツールとして活用されたかもしれません。また、これ以外にも、価格帯が見合わない、そして、実用性が薄い、など、様々な理由があげられましたが、総じて、需要と供給が合っていなかったことが成功に至らなかった原因といえるでしょう。

新しい商品を開発する時は、より売っていくターゲットを明確にすることそして、既にある商品と似通っていないかどうかを確認することが大切です。消費者に求められているものなのか、しっかり検討して計画を立てるといいでしょう。 

マップクエスト

マップクエストは、地理情報システム(GIS)を得意とする会社です。マップといえば、現在ではGoogleマップやAppleのアプリのマップなど衛星から撮影したマップなどが主流となっており、それ以前に用いられていたマップクエストは成長が低下してしまいました。

マップクエストが利用されなくなった理由としては、自社のミッションである「シンプルで分かりやすい案内」を守ることが出来ず、圧倒的に優れたGoogle Mapsに取って代わられたことが挙げられます。マップクエストが衰退しないためには、競合の分析はもちろん、自社の強みを開発する力が必要だったといえます。

まとめ

新規事業が失敗した場合、その理由は失敗をして初めて明確に分かるものです。しかし、過去の失敗事例について失敗した原因を分析し、その原因に対する対策を練ることによって、新規事業を成功させる可能性が高くなります。

今回紹介した4つの事例から読み解ける新規事業失敗の主な原因は、「準備不足」と「競合分析不足」。競合他社の商品・サービスについてしっかり分析し、しっかりと準備を行うことが大切です。

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<参考>

なぜ失敗するのか?新規事業の失敗の原因とパターン

失敗した企業イノベーション【10の事例】

Google Glass」が失敗した理由と「Snapchat」が次に目指す場所 

トイザらスが米国で消えた 完全閉店、敗北の理由と尽きない日本撤退の不安