就職や転職を考えている方にとって、気になるのが「その業界の市場規模がどれくらいなのか?」「成長しているのか衰退しているのか」ということなのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが市場規模マップの利用です。
市場規模マップはビジュアルライジングが公開しているものであり、日本の産業の市場規模についてまとめています。
ブロックの大きさや色分けによって、一目で各業界の市場規模を知ることができるので、とても便利です。
この記事では、市場規模マップで何が分かるのか、そして、どういう使い方ができるのかなど、市場規模マップについて詳しく紹介します。
市場規模が気になる業界があるという方や就職・転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
市場規模マップとは?
市場規模マップとは、ビジュアルライジングが公開しているものであり、各業界の市場規模を一目で知ることができる便利なツールです。
さまざまな統計データを元に作られたものであり、市場規模に応じた大きさのブロックで各業界を表しています。
つまり、市場規模マップで大きなブロックで表されている業界は市場規模が大きく、小さなブロックで表されている業界は市場規模が小さい業界です。
また、市場規模マップは前年比の成長で色分けがなされています。
サイト設定で自由に色を変えることもできますが、通常、前年と比べてマイナス成長の業界は赤色、プラス成長の業界は緑色で表されています。
市場規模マップから分かることは?
市場規模マップは、前述したとおり、一目で各業界の市場規模を知ることができるツールです。
どの業界の市場規模が大きいのか、どの業界が成長しているのかを知ることが出来るだけでなく、気になる業界にカーソルを合わせることで、その業界の前年比の成長と、マップを作る際に根拠となったサイトを知ることができます。
また、「市場規模マップ(年指定表示対応版)」なら、1950年から2020年(予測)までの間で年度別の市場規模の推移を知ることができます。
1例として、2019年の市場規模と10年前の2009年の市場規模を比べてみましょう。
2019年の市場規模マップはこちら。
(参照:市場規模マップ(年指定表示対応版)
そして、10年前の2009年の市場規模マップがこちらです。
2つの市場規模マップを比較すると、自動車・同附属品製造業から外食までのトップ6は順位に変更が無いものの、2009年には8位であった電力業界が2019年には7位になり、2009年に14位であったBtoC-ECが2019年には8位になっているなど、業界の市場規模が変化していることがわかります。
7位・8位の入れ替わりは、電力の自由化やネット業界の変化などが大きく影響しているといえるでしょう。
このように、各年代の市場規模マップを比較することによって、市場規模の移り変わりを知ることができます。
また、市場規模マップでは、市場全体について知ることができるだけでなく、気になる業界について個別で検索することも可能です。
たとえば、2019年に8位となっているBtoC-EC業界について検索をかけてみると
上記のような検索結果が得られます。
右下に表示されるグラフから、この業界が年を経ることによってどういう成長をしているかを知ることができます。
さらに、検索条件を変えることができるも可能。
市場規模のスケールは、1,000億円未満、1兆円未満、10兆円未満に絞ることができます。
市場規模を1,000億円未満に絞りこむと、2019年の市場規模マップは上のようなマップであり、2009年の市場規模マップは下のようなマップとなっています。
共働き世帯が増えたことによって家事代行サービスが大きな市場規模を占め、成長産業となっているといえるでしょう。
このように、気になる業界について詳しく調べることができる市場規模マップ。
業界の成長や衰退について予測することができるので、就職や転職の際に利用することはもちろん、今自分がいる業界がどのような状態にあり、どういう未来が予測されるのかを調べてみるのも面白いでしょう。
また、株取引をしている人が株を購入する際に参考にしたり、起業を検討している人が参入する市場を選ぶ際の参考にすることもできます。
一般的に、市場に参入する企業数が多いほど市場規模は大きくなるので、市場規模が大きい業界では大企業が強いもの。
したがって、大きな市場に参入する際は、競争力が求められるでしょう。
ただし、市場規模は顧客の多さに比例するので、市場規模が小さすぎると顧客が少なく、顧客を確保することが難しい、といいかえることもできます。
参入する市場を選ぶ際には、市場の大きさを検討するようにしましょう。
市場規模を調べる方法には、市場規模マップの他に業界地図などがあります。
しかし、業界地図は業界同士の絡みが分かりにくいものでもあります。
市場規模マップは業界の動きから業界同士の絡みを知ることができるので、業界の動きや流れについて知りたい方におすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各市場を大きさの違うブロックやルールに基づいた色で表していることによって、マップを見ることで各業界の市場規模を知ることができる市場規模マップ。
統計データを元に作られているので、信頼性も高いものです。
知りたい条件で絞り込んで検索したり、年代ごとの市場規模の移り変わりを知ることもできるので、市場の伸びや衰退を予測することも可能。
就職や転職、起業などを考えている方は、ぜひ調べてみると良いでしょう。
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参考
- 市場規模マップの使い方【大局的に市場を調査・分析する方法】
https://jug-design.com/market-size-map/ - 市場規模マップ
https://stat.visualizing.info/msm - ビジネスの大きさが一目瞭然!市場規模マップ|機電系就活のコツ
https://univa-jp.com/post/6194 - 市場規模マップを見ると世の中の規模感が分かって面白い
https://www.blog-of-charge.com/entry/2018/11/17/084541 - 各業界の市場規模がひと目でわかる「市場規模マップ」
https://www.lifehacker.jp/2013/10/131007market.html - 市場規模マップ(年指定表示対応版)
https://visualizing.info/cr/msmy/#t=2009&v=0_1&cn=cc0000&cx=00cc00&cr=10&o=ghabcu&m=ffffefffffdfdffffffffffffffffffffffffffffd0ce2b508fff82feefbbb000f6000039bbe20000000000000000000000000000000000000000000000000000&h=2135751544401892901&mt=