市場規模とは?調べる方法や算出方法を徹底解説していきます!

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

市場を調べるにあたって、市場規模を知っておくと、市場の動向や現状を把握しやすくなります。市場の状況を知ることは、これからの事業計画の対策もしやすくなります。今回は、マーケティングの業務担当者やリサーチに興味がある方に向けて、市場規模の調べ方と算出方法を徹底的に解説していきます。

市場規模とは

市場規模とは『ある事業分野における市場の大きさ。その市場で商取引が行われる見込みの総額』のことです。

市場規模を調査する意義は、販売金額や販売数量といったことを把握することですが、市場規模の背景要因を把握するということにもあります。

背景要因として把握できるのが、市場環境、製品を取り巻く環境、競合他社の参入など。

これらを把握することによって市場の特徴を掴みやすくなります。

さらに市場規模の推移まで把握できれば、詳細な特徴や傾向を把握しやすくなります。

そしてこれからの事業計画、新規参入を図るということにも役に立ってくれます。

日本の産業の数と規模

日本には約200以上の産業があります。

それぞれの市場の規模ですが、(https://stat.visualizing.info/msm)に載っている市場規模マップを見てみると分かりやすいです。

マップに載っている市場の枠の大きさは、市場規模の大きさによって決められているので、一目で市場規模の大きさを確認することが可能です。

特に市場規模が大きいのが、自動車関連、建設、不動産辺りだと一目で分かります。

カーソルを合わせるとそれぞれの事情規模のデータがでてきます。

自動車と建設にカーソルを合わせると、

自動車・同附属品製造業、約67兆(2016年) 建設、約56兆円(2017年度見込み)

以上のように表示されました。

10兆円未満、5兆円未満、2兆円未満と規模別に調べることもできます。

自分が就職したい先の業界、これから調べようとしている業界は、市場規模を調べてみると状況が掴みやすくなります。

市場規模の調べ方は

市場規模の調べ方で挙げられるのが、各省庁、各業界団体、民間調査会社が発表しているデータに載っています。

業界団体が発表している調査がほとんどが無料で、民間調査会社が公表しているのは有料となっていたりします。

日本で一番市場規模が大きいとされているのが自動車産業といわれますが、

財務省の「法人企業統計調査」、経済産業省の「工場統計調査」で調査データを見ることができます。

市場が大きくない市場の場合は、業界の団体や、矢野経済研究所といった民間の調査レポートで見ることができます。

また前章で紹介した市場規模マップでも、おおまかなデータは調べられますね。

調査は業務委託で効率を図る

企業にとって精度の高い市場規模に関する情報を収集するには、多くの労力がかかってしまいます。

そういった時は専門の調査会社を使いましょう。業務委託をすることによって労力を大幅に軽減できるので通常の業務に集中することができます。

また専門の調査会社に委託すれば自社で得られないような情報も得られることができますね。

市場規模の算出方法は?

調査データに1万円も払いたくない、自分が調べたい市場に業界団体がないという場合には自分で市場規模を算出する方法もあります。

それでは、市場規模の算出の仕方について解説していきましょう。

1社の売上高と業界シェア数で算出する

業界上のシェアを明らかにしている会社が売上高を出している場合、その業界の市場規模を算出することができます。

例えば、とあるA社の年間売上高が1000億円あるとしましょう。

ある調査では、A社の業界上のシェアが10%であることが判明しました。

これらの情報から業界の市場規模は、1000億円×10=1兆円と算出することができますね。

A社の市場規模は1兆円でした。

売上上位プレイヤーのシェアを足すことで算出する

市場にいる会社が、全部で何社あるか?全ての会社の売上高が分からなくても、市場上位の企業のシェアが分かっている場合でも市場規模を算出することが可能です。

例えば業界上位3位の売上高が3億円で、上位3位までで50%のシェアを占めているとしましょう。

すると3億+3億で業界規模は6億円となります。

顧客数と顧客単価から割り出してみる

売上高やシェア率が分からない場合は、顧客数×顧客単価×頻度で算出することができます。

例えば「日本の男性のスニーカーの市場」では「自分でスニーカーを買いに行く大人」から「親にスニーカーを買ってもらう子供」を引けば、見込み顧客数を推定できます。

総務省統計局にある総人口の数を参考にして、自分で靴を買いに行く人を4500万人として、年1回を購入頻度にして、1回あたり5000円だとすると、累計で225億人となります。

あくまでも推定値ですが、おおまかな市場規模の計算が可能となります。

市場規模算出の事例

ということで2015年のコンビニの動向を例に挙げて算出してみましょう。

以上の表は各コンビニの「売上高」と「店舗数」をおおまかにまとめてみたものとなります。

「ミニストップ」「デイリーヤマザキ」「セイコーマート」「その他」では売上高が分からない状態としています。

この非公開になっている場所を上手く推定することができればコンビニの市場規模が分かりそうですね。

・セブンイレブンの1店舗あたりの売上高 =  4兆 ÷ 19,000 = 約2億1000万円

・ローソンの1店舗あたりの売上高 = 2兆 ÷ 12,000 = 約1億6000万円

一番大手のセブンイレブンは1店辺りの売り上げ高でも1位を記録しています。

ローソンの売上高とファミリーマート、そしてサンクスも1店舗当たりの売上高は同じです。

なので非公開の分の売上高は、セブンよりもローソンやファミマを参考にしてみます。

・ミニストップ    1億6千万×2700 = 4320億

・デイリーヤマザキ  1億6千万×1500 = 2400億

・セイコーマート   1億6千万×1500 = 2400億

・その他       1億6千万×3000 = 4800億

ローソンの一店舗当たりの売り上げを参考にすると以上になります。

合計すると13920。

セブン、ローソン、ファミマ、サンクスの累計が9兆になるので、それと合わせると、10兆3920億円ということになります。

実際に出ている2015年のコンビニの累計売上高は、10億1927億円のと出ているので、近い結果がでました。

以上のように一部が非公開となっていても、他の要素を組み合わせることで算出が可能となります。

一番売上高が高いセブンを基準とするのではなく、その下の要素を使って計算するのがポイントですね。

まとめ

ということで市場規模の調べ方、算出方法について解説させて頂きました。

市場規模のデータが、財務省の「法人企業統計調査」、経済産業省の「工場統計調査」や業界団体で調べられれば良いのですが、自分が調べたい業界のデータが出てこないという場合があります。そんなときは当記事で挙げた市場規模の算出方法を試してみて下さい。一部のデータが分からなくても市場規模を算出することは可能です。

 


<参考>

  1. 市場調査(マーケティングリサーチ コンサルジュ)
    https://www.mresearch-media.net/column/market-size-survey
  2. 市場規模算出方法を図と事例でわかりやすく解説!(たかぴーのビジネススクール)
    http://takapi-blog.jp/marketing-scale-calculation/#1
  3. 市場規模の調べ方や算出方法は?市場規模とは?(BRAVE ANSWER)
    http://takapi-blog.jp/marketing-scale-calculation/#1