市場調査 方法

市場調査の方法|プロセスやポイントを分かりやすく解説します

「市場調査」は、市場のニーズなどを把握し、売上の増加や新商品・サービスの開発などに役立つ会社にとって非常に大切なものです。しかし、市場調査の基本的な内容についてあまり知らない人もいるでしょう。

そこで今回は、市場調査の基本的なポイントについて一から説明します。

失敗しないためのコツや市場調査の進め方についても、併せてチェックしていきましょう。

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

  • 市場調査の基本が知りたい人
  • 市場調査の種類が分からない人
  • 市場調査を失敗しないためコツが知りたい人

市場調査とは

市場調査とは、その名の通り、市場を調査すること。

市場調査を行う目的として、

  • 商品開発
  • 販売促進
  • 価格の調査
  • 満足度調査
  • ブランドイメージの調査

などがあり、市場調査をすることで、既製品の売上増加や新商品開発などにつなげることができます。

市場調査 目的

市場調査は大きく分けて2種類

市場調査は、「定量調査」と「定性調査」の2種類に分けることができます。

それぞれどのような方法なのか、順番に解説していきます。

定量調査

定量調査とは、「具体的な値」を調べる調査のこと。

ターゲットの人数や男女の割合など、収集した情報を表や数値、グラフなどで表せるものが対象です。どれくらいの人に商品やサービスが認定されているか(認知度)」「特によく商品・サービスが売れている地域はどこか(地域別の利用率)」などを把握したい場合にも用いられます。

正確な調査を行うためには、できるだけ多くの回答を得る必要があるため、調査1回あたりに100~1000のサンプルを用意するのが一般的です。

定量調査のときによく使われるのは、次のような方法です。

  • アンケート調査
  • 会場調査
  • HUT(ホームユーステスト)

ホームユーステストとは、調査対象者に商品を実際に使用してもらい、感想を聞く調査方法です。

感想を聞く手段として、調査員が対象者の自宅に訪問して感想を聞く場合と、あらかじめ手渡した調査票を郵送してもらう場合とがあります。

定性調査

定性調査は、具体的な値で表せないものを調査する方法です。

「なぜこの商品は売れているのか」「使用者はどこに魅力を感じているのか」など、調査対象者の行動や意見などを把握したい場合に用いられます。

定性調査には、次のような方法があります。

  • 行動観察調査(オブザベーション)
  • インタビュー調査
  • ミステリーショッパー
  • ショップアロング調査

ショップアロング調査とは、調査対象者が実際に買い物している様子を観察する手法です。商業施設などで実施されることが多く、調査対象者の買い物が終わったタイミングで、インタビューをして購買行動について把握します。

定量調査と定性調査については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

定性調査と定量調査の違いとは【最適な使い方は組み合わせること!】

市場調査のプロセス

市場調査を行う場合は、次の手順で進めていくのが一般的です。

  • 問題・目的を明確化する
  • 計画を立てる
  • 必要な情報を収集する
  • 集めた情報を分析する
  • 会社として意思決定をする

それぞれのプロセスの内容について、詳しく解説します。

問題・目的の明確化

市場調査を行う場合は、社内で問題や目的を明確にすることから始まります。「自社の商品やサービスがどのような問題を抱えているか」「どのような情報があれば解決できそうか」を考えてみましょう。

市場調査を進める前に問題や目的を明確にしておけば、効率良く調査を行えます。

できるだけ具体的に問題と目的を洗い出しましょう。

計画

問題・目的を明確にしたら、続いて、どのように市場調査を進めていくか計画を立てます。

ここでは、調査期間、調査場所、調査対象者、調査手法などの選択が必要になります。

どうすれば自社に必要な情報が得られるかを念頭に置きながら、計画の策定を進めましょう。

情報収集

綿密な計画を立てたら、実際に情報を収集していきます。

市場調査では、このプロセスに一番時間とお金がかかるといわれています。

結果を急ぐ気持ちは分かりますが、焦らずにじっくり調査をするのがポイントです。

時間とお金が許す限り、できるだけたくさんの情報を収集しましょう。

分析

必要な情報が入手できたら、次は分析を進めていきます。

最初に設定した自社の抱える問題や調査目的を踏まえた上で、分析をすることが大切です。

少人数で分析をするのではなく、別の部署やチームに分析内容を見てもらうと新たな視野が広がるので、なるべくさまざまな観点から分析を行うように意識しましょう。

意思決定

市場調査の分析結果が出たら、会社としての意思決定をします。

ここで決めることとして、広告費の費用や新商品のターゲットの変更などが挙げられます。

分析結果に対して、自社が取るべき行動を冷静かつ客観的に判断することが重要です。

市場調査で失敗しないためのポイント

市場調査は、あらかじめポイントを押さえておかないと、失敗する可能性があります。

市場調査を成功させるためのポイントとして

  • 調査の目的を意識する
  • 仮説を立てる
  • 市場調査の方法を決定する
  • ターゲットを決める
  • 中立的な調査票を作成する

の5つを紹介します。

目的を意識する

市場調査を行う際には、やみくもに調査を行っても、適切な情報を収集できなかったり、分析がうまくいかなかったりなどすることがあります。

そのため、市場調査を行う場合は、最初に「なぜ調査を行うのか」はっきりさせることが大切です。

目的が明確であるほど、市場調査をうまく進めやすくなります。

仮説を立てる

市場調査は、単に事実の確認をする作業でもありません。

ポイントは、事前に立てた仮説を事実に基づいて検証することです。

例えば、自社でよく売れている商品があるとします。この商品に関する市場調査を行う場合は、あらかじめ「他の商品よりも売れている理由」を自社で考えるのです。これが仮説です。市場調査を行って、いくつか立てた仮説が立証されるかどうかチェックしていきます。

市場調査の途中で仮説が立証されないことに気付いたら、修正することも大切です。別の仮説を立てて、市場調査を続けましょう。

方法を決める

先に紹介した通り、市場調査にはいくつかの方法があります。収集した情報によって適した方法があるので、費用対効果も考えながらベストな調査方法を選択しましょう。

定量調査を行う場合は、インターネットや郵送などのアンケート調査を行えばある程度の情報を収集できるでしょう。

しかし、定性調査の場合は、調査員が調査対象者と直接話をした方が良いことが予想されます。

ターゲットを決める

市場調査を誰に対して行うかによって、調査結果が大きく異なることがあります。

調査対象者の年齢や性別、居住地など、具体的な条件を設定してターゲットを明確に定めましょう。世帯年収や学歴などでターゲットを定める方法もあります。

ターゲットによっては、市場調査の方法の見直しが必要になることもあります。

ターゲットの条件をできるだけ具体的に決めておけば、後から軸がぶれづらくなるので社内でよく検討しましょう。

中立的な調査票を作る

調査表の作り方によっては、調査対象者の回答を誘導してしまう可能性があります。

誘導する気はなくても、無意識にそういった調査票ができることもあるので、調査票はできるだけ中立的なものを作成することを意識しましょう。

調査対象者の誤解を生まないように、市場調査の担当者以外にチェックしてもらうのも1つの方法です。

調査票が市場調査の結果を左右するといっても過言ではないので、慎重さに作成しましょう。

まとめ

市場調査は、会社にとって重要なニーズなどを把握するために行うものです。

その手法にはいくつか種類があるので、収集したい情報やコストに合わせて適切な選択をすることが大切です。

今回紹介した内容を参考に、市場調査を慎重に行ってみてください。

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<参考>

  1. 【一覧表つき】市場調査はこれでOK!全11種類の調査、お金と時間ってどれだけかかる?(マーケティングリサーチキャンプ)
  2. 5分でわかる市場調査とは?4つの種類と代表的な6つの方法を徹底解説(LISKUL)
  3. 市場調査の方法!マーケティングリサーチの効果的なやり方(All About)