目次
効果的なアンケートの作成で意識したいポイント
効果的なアンケートを作成するときに意識すべきポイントは、次の5つです。- アンケートの実施目的を明確にする
- 内容に応じて適切な調査方法を選択する
- 回答者に伝わりやすい質問内容を考える
- アンケート内容に合わせて回答形式を選ぶ
- 収集したデータを適切に集計して分析する
アンケートの実施目的を考える
ただ闇雲にアンケート実施して情報を得ても、意味がありません。 アンケートを実施する際は、わざわざ時間と労力をかけてアンケートを実施する目的を明確にすることが大切です。 アンケートの目的はさまざまですが、代表的なものを2つ紹介します。利用者が来店・購入した理由が知りたい
利用者が店に来店した理由や製品を購入した理由を知りたいというのも、アンケートを取る目的のひとつです。 他社にはない独自性や競争優位性などを知る機会となり、知りえた情報を元に営業方針を変更したり、これまでの営業方針にさらに力を入れて取り組んでいく、など、営業方針を決定するための材料になります。ペルソナが求める製品やサービスを把握したい
ペルソナが持つ潜在需要を把握したいときにも、アンケートは効果的です。 ペルソナとは、自社が特に製品やサービスを利用してほしいと考える利用者の層を意味します。 利用者の実際の声を聞くことで新商品の開発や既製品の改善などの対応をする企業が多くあります。内容に応じて適切な調査方法を選択する
アンケートを取る目的が明確になったら、知りたい情報をピックアップします。 手に入れたい情報に合わせて適切なアンケート方法を選択することも、ポイントのひとつです。 調査方法の具体例とメリット・デメリットは次の表のとおりです。調査方法 | メリット | デメリット |
郵便 | 一度にたくさんの利用者にアンケートを送付できる | 回答率が低く、アンケートを回収するのに時間がかかる |
訪問 | 回答者に対して深く質問できる | 人件費や時間がかかる |
電話 | 幅広い人を対象にアンケートを取れる | 対応のマナーが悪いと取り合ってもらえないことが多い |
インターネット | コストが少なくすみ、大量にアンケートを取れる | 回答者の層が限られるため偏った情報になりやすい |
来店 | 回答者がアンケートに応じてくれる可能性が高く、深く質問ができる | 状況によってはアンケートの回答時間が短い場合がある |
回答者に伝わりやすい質問内容を考える
目的に応じて手に入れたい情報を決定した後は、回答者に質問内容がしっかり伝わる文章を考えましょう。 意味が分かりやすいだけでなく、回答しやすい質問文を選ぶことが大切です。 どのような質問が適しているのか具体例を挙げて説明します。アンケートに適した質問文
アンケートに適した質問文としては、次のようなものが例として挙げられます。
アンケートに不向きな質問文
一方、次の質問は回答者が答えづらいため、アンケートには適していません。
アンケート内容に合わせて回答形式を選ぶ
アンケートはたくさんの回答形式があるので、知りたい情報の質や量、回答者の数などに合わせて適切な形式を選択するのがポイントになります。 代表的な回答形式を7つ紹介するので、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。回答形式 | 概要 |
単一回答 (SA) | 質問に対して選択肢の中から1つを選んで回答する形式。 回答を絞り込みたい場合に適している。 |
複数回答 (MA) | 質問に対して当てはまる選択肢を複数選んで回答する形式。 無回答と区別をするために「当てはまらない」などの選択肢を加えることがポイント。 |
自由回答 (FA) | 選択肢を与えずに自由に回答者に自由に答えてもらう形式。 無回答になるケースも多いので安易に使用せず、潜在意識を知りたいときなどに適している。 |
制限マルチ (LA) | 複数回答に制限をつけて選択肢を選ぶ形式。 どれくらい数を制限するかで回答のバランスが変わる。 |
順位型 | 重要度が高いものから順位をつける形式。 全項目に順位をつけたり、上位3位までをつけたりする。 |
数値配分法 | 自由回答形式のひとつで、重要度合に応じて点数をつける形式。 選択肢が限られていて、相対評価が知りたい場合に適している。 |
マトリクス | ひとつずつ別に質問するのではなく、ひとつの表にまとめて質問する形式。 |