アンケートおけるノイズとは|排除する方法を解説

離れた場所にいる相手からも回答を得ることができ、紙で調査を進めるよりも費用を抑えやすいインターネットを活用したアンケート。

導入している企業も多いでしょう。

しかし、アンケートの回答数が多くなると気になるのが「ノイズ」です。ノイズであることに気づかないまま集計を進めてしまうと、アンケート結果が本来の状況と大きく乖離する恐れがあるので注意が必要です。

そこで本記事では、アンケートにおけるノイズについて詳しく解説します。

ノイズとは何か、確認した後で、収集した回答からノイズを除去する方法をチェックしましょう。

  • アンケートのノイズについて理解したい人
  • ノイズがアンケート結果に与える影響が気になる人
  • ノイズを除去する方法が知りたい人

はぜひ参考にしてください。

ノイズとは

そもそもノイズとは、日本語でいう「雑音」のこと。

例えば、電話やテレビ、ラジオなどで耳にする電気的雑音や、本来の意味から派生してパソコンの電気信号の乱れ、ビデオカメラやデジタルカメラなどの映像機器で発生する画像の乱れや画像処理で生まれるブロックノイズ、モスキートノイズなどいろいろなものが存在します。

アンケートにおけるノイズとは、収集した回答全体から分かる傾向と大きくかけ離れている回答を指すもの。

質問文の内容やアンケートの対象者など、条件によってノイズになる回答が変わるため、解析者は慎重に判断しなければいけません。

アンケートにおけるノイズが与える影響

ノイズとなる回答をそのまま収集すると、本来の状況と違った分析結果になる恐れがあります。

そのため、解析者はアンケート結果の分析前に、回答の中からノイズを取り除かなければいけません。

ノイズの量が少なければ、除去にそれほど時間・手間はかからないでしょう。しかし、ノイズの量が多いほど、取り除くか否かの判断が難しくなります。そのため、会社など、大きな団体で調査を進める場合は、あらかじめノイズを除去する基準を定めておかなければいけません。

ただし、ノイズを取り除くためにはそれなりの時間と手間がかかります。その間、人件費が発生することになるので、費用面を優先してノイズを無視するのも1つの方法です。

アンケートにおいてノイズはできる限り正確に取り除いた方が良いものですが、あえて取り除かない選択肢もあると覚えておきましょう。

ノイズの取り除き方

ノイズを取り除く方法としてはさまざまな手法がありますが、今回はその中から、日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所の伊川氏と村上氏が2015年に発表した「Twitterにおけるイベントモニタリングのためのノイズ除去」を紹介します。

この調査では、対象となるイベントの関連用語が使われているツイートをTwitterから収集し、その中からイベントと関係がないノイズツイートを除去する方法について考察されています。

具体的には、最初にTwitterで事前に設定したイベントの関連用語を検索し、収集。その中にはノイズツイートがいくつか含まれていたため、「ホットユーザー」を活用してノイズキーワードを特定しました。ノイズキーワードがあれば、先に集まったノイズツイートを本当にノイズかどうか判断できるようになる、という仕組みです。

この報告から、アンケートにおけるノイズを除去するためには、ノイズに該当しない回答者の特徴を分析する必要があると言えます。そして、ノイズの可能性がある回答とその特徴を比較することで、当該回答がノイズかどうか判断しやすくなるのです。

アンケートの種類や回答の内容などによって、効果的なノイズの除去方法は違います。今回紹介した内容を参考に、自社の調査状況に合った適切なノイズの取り除き方を検討してみてください。

参考:ホットユーザーとは

ホットユーザーとは、特定の期間に集中的にイベントに関連する用語をツイートしたTwitterのユーザーのこと。そのため、一度イベントのホットユーザーになった場合でも、所定の期間を変更するとホットユーザーとはならない可能性があります。

ホットユーザーのツイートには、対象のイベントに関連する用語が多数含まれているので、あらかじめ「〇種類以上の単語がある場合にホットユーザーとする」などの条件を設定しておくことが大切です。

まとめ

ノイズとは、本来「雑音」を意味する言葉ですが、アンケートにおいては、収集した回答全体から分かる傾向と大きくかけ離れている回答を指します。

ノイズをそのまま集計し、データの分析を進めてしまうと事実と異なる調査結果となる可能性があるので注意が必要です。

アンケートのノイズを除去する判断は、基本的には解析者に一任されます。グループでアンケート調査を進めている場合は、あらかじめノイズとみなす基準を明確に定めておくことが重要です。

ノイズを取り除く方法には、いろいろな手段がありますが、ネットなどで公開されている排除方法が必ず自社のアンケート調査に有効とは限らないことを念頭に置きましょう。時間はかかりますが、自社の状況にあわせて適切なノイズの排除方法を模索していくことが大切です。

今回紹介した内容を参考に、アンケートのノイズを排除する方法を検討してみてください。

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<参考>

Twitterにおけるイベントモニタリングのためのノイズ除去(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 )

アンケートデータにおける局所的に類似した回答者グループの抽出手法に関する検討(名古屋大学大学院)

ノイズとは何?(Weblio辞書)