商品開発が失敗する理由とは?失敗事例も紹介!

企業にとって、新製品の開発はとても重要な課題です。しかし、商品開発は必ず成功するわけではありません。

商品開発が失敗する原因は、市場・顧客調査が不十分であること、そして、技術やマネジメント力の不足にあります。本記事では商品開発の失敗理由を、事例と合わせて具体的に説明します。

商品開発の失敗要因を理解し、失敗リスクの回避へとつなげましょう。

商品開発が失敗する理由

事業・商品開発が失敗する原因として

  • 市場・顧客調査が不十分
  • 技術不足
  • マネジメント不足

などが挙げられます。それぞれの理由について、1つずつ見ていきましょう。

市場・顧客調査が不十分

商品開発が失敗する原因として、市場の理解の浅さが挙げられます。商品開発の際、自社が開発したいものを開発する、という企業もあるかもしれません。

しかし、市場・顧客が求める商品と異なる場合、売上に繋がることはありません。商品開発で重要なのは、市場・顧客調査を十分に行い、市場・顧客のニーズに合う商品を作ること。

調査会社の資料や新聞・ネットでの情報を鵜呑みにしたり、市場参入における根拠のない自信によって、深い分析を行わなければ、失敗という結果に終わってしまうでしょう。

技術不足

商品を開発するためには、「技術」が必要となります。この技術が不足している場合、商品開発は頓挫してしまうでしょう。

技術不足、には2つのタイプがあります。

1つは、手早く儲けようとするために、技術が高まらないうちに商品開発をすすめる、というタイプ。

2つ目は、競合他社の技術を学ばず、自社の技術力を過信する、というタイプです。

技術は日々進歩するもの。売れる商品をつくりたい、という場合は、その商品開発に必要かつ最適な技術を身に付けるようにすることが欠かせません。

マネジメント不足

開発チームにきちんとしたビジョンが伝わらなければ、開発チームは次に起こすべきアクションが分からなくなることがありますが、社員に具体的な方向性を伝えていないために、開発陣がうまく身動きを取れない点にすら気づいていない経営者も少なくありません。

新製品開発には、一人の卓越した人物だけでなく、チームの総合力が必要です。経営陣は、社員や開発チームに明確なビジョンを示すようにしましょう。

また、他社からの発注を受けて商品開発を進める場合に、技術や市場の動向に無頓着で、発注された要望のみに注力する企業もありますが、依頼者の望み通りの商品開発が、市場から受け入れられるとは限りません。市場に商品が受け入れられない場合、販売できない商品の在庫を抱え、開発費の回収すらできなくなるということも。

マネジメント不足は、商品開発の失敗につながるため、注意が必要です。

商品開発の失敗事例

ここでは2つの企業の新商品開発の失敗事例について紹介し、原因を分析します。

1つ目の例は、新商品開発で品質を上げようとした機械メーカーの例。

品質向上を試みた結果、機能は複雑になり、そして、価格はアップ。顧客にとっては使いやすい商品になったかというと、使いにくい上に、価格も見合わないと判断されたため、売れ行きは振るわず、商品は廃盤となりました。

この例における失敗の原因は、次の2点。

1点目は市場や顧客に対する情報把握の欠如によって生じた、商品の企画や計画の誤り、そして、2点目は企画や計画通りに商品を製作できない、商品開発に対するマネージメントの悪さです。

まず、1点目についてですが、顧客ニーズの把握の失敗や不十分な競合分析、プロダクトポジショニングの失敗が挙げられます。すなわち市場や顧客に関して分析ぐ不十分であったにも関わらず、その情報が商品開発チームへ伝達されたため、求められていない商品を開発してしまったのです。

また、市場や顧客について分析した結果が、開発チームにきちんと、伝わらなかった、ということも、商品開発の失敗につながるケースもあります。さらに、すでに似た商品、競合する商品が、あるにも関わらず、開発を進めた結果、売上がのびないということも。

競合する商品のリサーチも、欠かすことはできません。

2点目に関しては、技術的な問題の未解決という不適切な技術的リスク分析や商品性のプライオリティ付けの誤った判断、マネージメントの協力不足や総合的な組織上のサポートの不足が原因として挙げられます。

商品の企画はスムーズに進んだとしても、商品開発を進める中では様々な障害が発生します。そして、その障害によって、商品の具現化に失敗することも。

これは、商品製作の過程で起きた障害を、乗り越えるための技術が不足していた、ともいえます。商品を開発する際には、考えられるリスクを全て挙げ、それに対する解決策を準備するようにしましょう。

次に紹介する企業は、半導体メーカー向けに装置を製造・販売する企業です。

この企業は、機械分野・電気分野・ソフトウエア分野など多くの技術を組み合わせて複雑な動きをする装置を開発。高い技術力を誇っている会社で、社長も自社の技術力を活かして様々な分野への展開を狙っていました。

ところが、新商品の開発に際しミーティングを行っても、具体的かつ可能性のあるアイデアが発案されることがありませんでした。社長は、2〜3年以内に既存の事業を支えるほどの規模展開を求めていましたが、結果として、市場規模の小さい事業や売上単価の小さい商品は排除。

さらに社長の新商品開発への熱は冷め、すべてを部下任せにするようになったのです。

やがて既存の事業が忙しくなり、熱の冷めた商品開発への取り組みは終了に追い込まれました。この企業の失敗の原因は、実現性のある良いアイデアが生まれなかったこと。

発案ができなかったのは、市場調査をしっかりと行わなかったため、そして、営業力が足りなかったゆえに世の中の情報収集ができなかったためです。また、社員が当事者意識に欠け、与えられた仕事をこなしていただけ、というのも理由として挙げられます。

新たな商品開発には、社長や社員の熱意と、具体的な行動の欠如が欠かせません。

まとめ

市場・顧客調査が不十分であったり、技術やマネジメント力が足りない場合、商品開発は、失敗に終わります。今回紹介した内容を参考に、商品開発に取り組んでみてください。

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<参考>

商品開発がうまく行かない原因は、結局ふたつしかない(電通報)

なぜ、私が新製品開発のビジネスアナリシスに注力するのか?(システムエンジニアの論理思考力を活かした ビジネスアナリストへの道)

商品開発の成功法則-その5売れる・売れないの原因を失敗事項から明らかにする(ことずば)

よくある商品開発の失敗。品質や性能を追求するほど顧客が減る3つの理由(Lead Clover 社労士事務局)

失敗する商品開発に「共通」するもの(IP Atmos 新規事業を成功させる特許マーケティング)