新商品開発の企画書に書くべき項目は?具体的な構成やポイントを解説 (1)

新商品開発で必要なのが、分かりやすくて説得力がある企画書です。しかし、企画書の作成に慣れていない人の中には、どのように記載すればいいか分からない人もいるでしょう。

また、企画書の作成経験はあっても、なかなか周りの承認を得られずに頭を悩ませている人もいるかもしれません。そこで今回は、新商品開発で企画書を作成するときに役立つ情報を具体的に紹介します。

企画書に書くべき項目や分かりやすい構成、作成時のポイントなどをまとめて確認していきましょう。

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

・新商品開発の企画書を初めて作成する人

・説得力がある新商品開発の企画書を作成したい人

・分かりやすい企画書の構成を探している人

新商品開発の企画書に必要な項目

新商品開発の企画書に記載すべき項目をまとめると、次の通りです。

・Why:企画の目的
・Whom:ターゲット
・Where:市場分析
・What:商品の概要
・Who:実行するメンバー
・How much:予算
・When:スケジュール
・How to:販売計画

上記8つの項目で具体的に何を記載すればいいのか、もっと詳しく説明していきます。

Why:企画の目的

Why(企画の目的)では、「なぜ新しい商品を作成するのか」を記載します。企画書を作成した理由を書くのもおすすめです。何らかの問題を解決するために企画書を作成している場合がほとんどなので、問題の背景や解決する目的を分かりやすく表現するといいでしょう。

数値データなどを上手く使って根拠を提示しながら話を進めると、読み手に対する説得力も高まります。

Whom:ターゲット

Whom(ターゲット)では、どんなお客様に対して新商品を販売していくのかを記載します。年齢や性別、居住地、職業などの項目を上手く使って設定するといいでしょう。

Where:市場分析

Where(市場分析)では、自社がどのような市場に新商品を投入するのかなどを記載します。市場の状況や種類、競合他社などに関する情報を記載して、ターゲットを設定した根拠として結びつけるといいでしょう。

What:商品の概要

What(商品の概要)では新商品の機能や販売価格、デザインなどの概要についてできるだけ詳しく書きます。何も知らない読み手が新商品を想像できるように、スケッチも載せるといいでしょう。

Who:実行するメンバー

Who(実行するメンバー)では、新商品開発の企画から販売までにかかわるメンバーをリストアップします。人数が少ないのであれば個人名を企画書に記載しても問題ありませんが、規模が大きな事業の場合はグループ単位で書くことをおすすめします。

How much:予算

How much(予算)では新商品開発にかかる費用を記載します。大切なのは、試作品の作成や市場へのアプローチなどの失敗にかかる費用も加味することです。

When:スケジュール

When(スケジュール)では、新商品開発の企画から販売までに行う作業の日程を記載します。企画書の段階ではあくまでも予定の日程ですが、できるだけ現実的に作成するのがポイントです。

How to:販売計画

How to(販売計画)では、開発した新商品をどのように販売するかを記載します。

例えば、まずは地方限定で販売して目標の売上高に達したら全国展開するなどのように販売計画を立てます。テレビCMを打つのか、インフルエンサーマーケティングで顧客にアプローチするのか、なども企画段階である程度決定しておくといいでしょう。

企画書の構成

新商品開発の企画書の構成はいくつかの種類がありますが、シンプルで分かりやすいのは以下のようなものです。

  1. 表紙
  2. まえがき
  3. 企画の背景
  4. 企画の目的
  5. コンセプト
  6. 要件
  7. 実施案
  8. スケジュール
  9. 予算

それぞれの項目で書くべき項目などについてもう少し詳しく説明していきます。

表紙

企画書の表紙は、誰もが目を止める重要な項目です。できるだけ短く分かりやすい言葉を使って、企画書を作成した背景や目的が伝わるように工夫しましょう。

少なくとも、以下の項目は企画書の表紙に記載することが大切です。

・企画のタイトル(+サブタイトル)
・企画者の名前(グループ名)
・企画書の作成日

まえがき

まえがきでは、企画書の内容について簡単に説明します。
特に必要ないと感じた場合は、企画書の目次を作成してもいいでしょう。

企画の背景

新商品開発を企画した背景は、次の項目である目的につながるものを記載すると自然です。なぜ自社で取り組む必要があるのかをきちんと伝えるとなお良しです。

企画の目的

続いて、新商品を自社で開発する目的を記載します。目的を達成した将来像も合わせて書くと読み手に伝わりやすくなるでしょう。

コンセプト

コンセプトでは、開発する新商品に関する具体的な説明を記載します。

例えば、「どのような考えて新商品をターゲットに提供するのか」「実際に購入した人はどのようなメリットを感じられるか」などを分かりやすく書くといいでしょう。

要件

要件には、新商品の特徴などを記載します。既存商品との違いなどを主軸に説明することをおすすめします。

実施案

新商品を市場に提供するために必要な業務などを書き出します。次に紹介するスケジュールと合わせて記載すると分かりやすいかもしれません。

スケジュール

スケジュールでは、企画した新商品を実際に市場に提供するとなった場合の運営日程の目安を書きます。いろいろなやり方がありますが、リリース日から逆算して業務の日程を組んでいくのがオーソドックスな方法です。

無理をしたスケジュールではなく、現実的な日程を組むことが大切です。

予算

会社が新商品開発で一番気にすると言っても過言ではないのが、一連の業務にかかる予算です。予想される出費項目を書き上げて、いつ頃回収できるのかを分かりやすく記載するといいでしょう。

出費項目が多岐にわたる場合は、内訳リストを別紙に作成すると読み手が資料を見やすくなります。

企画書作成のポイント

新商品開発の企画書は記載内容はもちろん、読み手が見やすい書類を作成することが大切です。

この章では企画書のビジュアルを良くするためのポイントを5つ紹介します。

読みやすい字体で

企画書の内容がどれだけ良くても、字体が読みづらいものだと読む気になりません。商品イメージに合わせて字体を選ぶのも大切ですが、あまりごてごてしたものは避けると良いでしょう。

配色は3色まで

文字を強調しようとしてたくさん色を使う人がいますが、あまりに配色が多いと逆に読みづらくなります。どれだけ多くても、配色は3色までに押さえると良いでしょう。

行間をあける

文字が詰まっていると、読み手が書類に目を通すのを敬遠する可能性があります。文章の内容がすっと頭に入ってくるように、ある程度の行間を空けて企画書を作成するようにしましょう。

グラフや表を活用する

新商品開発の根拠となる数値やアンケート結果などのデータは、グラフや表を使ったまとめた方が伝わりやすいもの。グラフや表で表せるものは、グラフや表を作成すると良いでしょう。

1枚のスライドには1つのことを

スライドで新商品開発に関する企画を伝える場合は、1枚のスライドに情報を詰め込みすぎないことが大切です。会社の方向性などの条件にもよりますが、1枚のスライドに対して情報は1つにしぼった方が受け手に内容が伝わりやすくなります。

テンプレートの活用もおすすめ

新商品開発の企画書の作成には、テンプレートの活用もおすすめです。

テンプレートなら、記載すべき項目が元から用意されているので、質問に答えるような形で簡単に企画書を完成させることができます。企画書の作成時間が限られているときや初めて企画書を作成する場合などは、こうしたテンプレートをうまく活用するといいでしょう。

まとめ

新商品開発の企画書に書くべき項目や大切なポイントをまとめると次の通りです。

・新商品開発の企画書に記載すべき項目は全部で8つある
・分かりやすい企画書を作成するためにはシンプルな構成にするべき
・内容だけでなく、読みやすさにも気をつかう
・テンプレートを活用するのも1つの方法

今回紹介した内容を参考に、自社の新商品の魅力を最大限に伝えられる企画書を作成してみましょう。

<参考>

差をつける!わかりやすい商品企画書の作り方やポイントとは?(ライダースパブリシティ マーケティングプロモーション部)

商品企画書 テンプレート(書き方と例文あり)(NotePM)

商品企画書の書き方とテンプレート(ひらめきEX)