新商品開発 事例

新商品開発を成功させるための方法とは?

新商品開発をするにあたり、他社の成功事例が参考となることもあります。
そこで今回は、大手企業の新商品開発の事例を4つ、紹介します。

・花王:つや出しマイペット

・ロッテ:ノンシュガーガム

・バンダイ:たまごっち

・明治:メルティキッス

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

・新商品開発の事例に興味がある人

・他社の成功事例から新商品開発のメソッドを学びたい人

・他社の成功事例から自社で活かせるものがないか探している人

商品開発と消費者ニーズ

商品開発とは、自社がそれまで販売したことがない商品を市場に提供したり、既存製品を改良して再度顧客にアプローチすること。

「自社で商品開発をする」となると、つい会社が売りたいもの(例:利益率が良い商品など)を考えてしまうケースもあるでしょう。

しかし、商品開発をする上で大切になるのは、実際に商品を手に取って購入する消費者のニーズです。消費者ニーズを踏まえずに商品を開発しても、売上には繋がらないでしょう。

消費者ニーズは2種類

ニーズは、「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」に分けることができます。顕在ニーズとは、消費者自身が認識しているニーズのこと。そのため、市場調査をする企業も顕在ニーズは掴みやすい特徴があります。

一方、潜在ニーズは、消費者自身も認識できていないもの。したがって、市場調査をする潜在ニーズを発見するのはとても難しいものです。しかし、企業が新商品開発で成功するために大切なのは、潜在的な消費者ニーズを発掘すること。

消費者が漠然と抱える満たされない感情の原因を追及して、問題を解決できる革新的な新商品を開発することが企業としての成功に繋がります。

花王:つや出しマイペット

花王のつや出しマイペットはフローリングの汚れを落とすだけでなく、つや出しもできる住宅用の液体洗剤です。掃除とつや出しが1度にできるのが特徴で、適正な容量を守れば2度拭きの必要もありません。

乾燥が早く、さらっとしたフローリングになるのがつや出しマイペットの魅力です。このつや出しマイペットは、人々の生活形態の変化に合わせて開発されました。発売にあたりカギとなったのが、フローリングの床が増えたこと。

畳を掃除する場合、箒や掃除機を使用します。しかし、フローリングの床は、掃除機だけでなく、ワックスをかける必要があります。

これに目を付けた花王は、一年に一度しか実施されない床磨きを楽に実施するつや出しマイペットを開発したのです。人々の生活の変化という分かりやすい部分だけでなく、手軽に床磨きができる掃除用具が欲しいという潜在的なニーズを解消したことが花王の成功要因といえるでしょう。

ロッテ:ノンシュガーガム

ロッテのノンシュガーガムは、人々の健康意識の変化によって誕生した商品です。そもそも、ノンシュガーガムとは砂糖やブドウ糖などを使用せず、キシリトールなどを使って作られたガムのこと。

自然・健康意識の高まりと美味化志向に合わせてノンシュガーに対する意識も高まりましたが、このニーズを満たすためにロッテは砂糖などの甘味料を使用しないノンシュガーガムを開発したのです。自社の既存製品をうまく活用しながら、消費者ニーズをしっかりと満たした事例といえるでしょう。

バンダイ:たまごっち

たまごっちは、1996年にバンダイによって開発されたキーチェーンゲームです。キャラクターに餌を上げたり、遊んだりしながら育てていくと別のキャラクターに変身する仕組みになっています。

変身するキャラクターは、その時の期限や体重などによって左右されるのがたまごっちの面白さの1つですが、これは、バンダイで働く女性がペットをかわいがる人を見て思いついた商品だといわれています。

女性社員はアンケートなどを通して「ペットは可愛がるだけでなく、連れて歩きたいもの」「手間をかけるほど可愛く思えてくるもの」ということを発見。他の商品が持つ機能の良さや評価を解釈して、別の商品に移植したことがバンダイの成功の要因といえるでしょう。

明治:メルティキッス

明治製菓のメルティキッスは、1992年に発売された冬季限定のチョコレートです。高級感を感じられるカカオの香りや味を追及するだけでなく、くちどけの滑らかさに拘ったことが人気の秘密とされています。

一般的なチョコレートが溶け始める温度は約28度です。しかし、メルティキッスは独自の製法によってチョコレートが溶け出す温度を約23度に設計したのです。

これがメルティキッスの「雪のようなくちどけ」を生み出しています。
メルティキッスが販売されるまで、チョコレートを口に入れたときのくちどけを強調した商品は存在しませんでした。

明治製菓は、それまで市場で重視されていなかった機能を見直したことで新商品開発を成功させたといえるでしょう。また、融解温度の関係上、メルティキッスは気温が高い春~秋には販売されません。販売磁器を冬限定にしたことで、顧客が商品に対してプレミア感を抱くというメリットもあります。

まとめ

新商品開発に成功した大手企業の事例を4つ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。各社、自社の技術を使って消費者ニーズを満たせる新商品を開発したことが成功を導いたといえるでしょう。

新商品開発は簡単に成功するものではなく、何度も市場調査を重ねて、失敗を繰り返しながら自社に合った答えを見つけ出すことが大切です。消費者自身も認識していないニーズを発掘するためにはある程度の時間が必要になるので、新商品開発を根気良く続けることも必要です。

今回紹介した事例を参考に、自社での新商品開発に活かしてみてください。

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<参考>

『新商品開発過程における「消費者ニーズ」概念の再検討』(田中 洋)

ニーズ再考|ニーズの種類、消費者はニーズを自覚していない(マーケターの思索~使えるマーケティング情報サイト~)

冬限定の人気チョコ「メルティーキッス」がなぜ冬しか売ってないか知ってる?(Oggi.jp)